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ソチ2014


ボブスレー・スケルトン SKELETON

 スケルトン競技とは、ボブスレー競技やリュージュ競技と同じ氷で造られたコースを、鉄製のそりで滑り降り、そのタイムを競う競技のことである。この競技の特徴は、足を前にして乗るボブスレーやリュージュと異なり、頭を前にして、腹ばいになってそりに乗ることである。1928年と1948年のサンモリッツ大会では公式競技として行われたが、その後はオリンピック競技から外れた。しかし、世界各国からの復活の声に押されて、2002年ソルトレークシティー大会で、54年ぶりにオリンピック競技に復活することとなった。

競技方法

 スケルトンのそりは、ランナー(滑走部)と選手が乗るシャーシー(本体)の極めてシンプルな作りである。競技発祥当時のそりが骨組みだけで作られていたことから、英語で骨格や骨組みを意味するスケルトン(skeleton)と名が付けられたと言われている。

 競技者はそりに腹ばいになって乗り、重心移動によってそりを操作する。
 スケルトンのスタートは、そりに装着されているサドル部分を握り、氷上でそりを全速力で押して加速させる。そして、加速が最高潮に達したときに、前方に飛び込むようにして乗る。
 滑走タイムの良し悪しは、スタートダッシュの速さ、コースのライン取り、空気抵抗の少ない滑走フォーム、用具によって決まる。

 競技会は、男女それぞれにあり、ワールドカップなどでは2本を滑走してその合計タイム、世界選手権、オリンピックでは4本を滑走し、その合計タイムで順位を決める。
 タイムは、100分の1秒まで計測される。そりの重量は、男子43㎏、女子35㎏以下とされている。ただし、男子の場合、選手を含めて115㎏を超えるときにはそりを33㎏以下、女子の場合は、選手を含めて92㎏を超えるときには29kg以下に制限される。
 競技の滑走順は、早い順番ほど氷の状態が良く、有利となる。このため、スタート順を決めるためのシードシステムが採用されている。

今大会の見どころ

 今シーズン前半から、日本は男子選手がワールドカップで上位に入るなどの活躍をしており、2002年ソルトレークシティー大会で出した8位を上回ることはもちろん、メダル獲得の期待もある。
 また、ソチ大会の競技会場は、日本にある競技施設とよく似た特徴があり、コース攻略も他国に比べて有利であることから、活躍が期待できる。

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