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ソチ2014


スケート・フィギュアスケート FIGURE

 1992年アルベールビル大会での伊藤みどりの銀、2006年トリノ大会での荒川静香の金、そして前回バンクーバー大会での浅田真央の銀、髙橋大輔の銅に続き、ソチでは「金を含む複数メダル獲得」を目標に掲げ、個人戦に男女各3選手、アイスダンスとペアに各1組が参加する。

 女子は2大会連続出場の浅田真央(中京大学)と鈴木明子(邦和スポーツランド)、初代表の村上佳菜子(中京大学)。浅田はバンクーバー後、より質のいいジャンプを求め基本からやり直したが4年目にしてその成果が出てきた。トリプルアクセルをショートとフリーで決めることが金メダルへの鍵である。鈴木は全日本選手権で見せたように素晴らしいプログラムを1つの作品として演技すれば演技構成点で、村上はスピード感ある滑りとキレのいいジャンプで表彰台が狙える。復帰した世界女王のキム・ヨナ(韓国)、難度の高い連続ジャンプと高い柔軟性を武器に頭角を現し2013年グランプリ(GP)ファイナル2位となった15歳ユリア・リプニツカヤ(ロシア)との戦いとなるだろう。

 男子は初代表の羽生結弦(ANA)と町田樹(関西大学)、3大会連続出場の髙橋大輔(関西大学)。国内での激しい代表争いは世界でも話題となった。羽生は2種類の4回転ジャンプをはじめ、流れと高さのあるジャンプが安定している。2013年GPファイナルのショートでは歴代最高点を叩き出し、金メダルが期待される。町田も安定した4回転ジャンプと気迫のこもった演技で実績を残している。髙橋は右脚の脛骨挫傷を完治させてジャンプの成功率が高まれば、抜群の表現力で金メダルを狙える。ライバルは世界王者パトリック・チャン(カナダ)、ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン)である。男子は4回転ジャンプが鍵となることは確かだ。

 アイスダンスは迫真の演技でオリンピック予選を勝ち抜いたキャシー・リード/クリス・リード組(木下クラブ)が2大会連続出場。ペアは組んで1年足らずの新星、髙橋成美/木原龍一組がうれしい初出場となる。

 今大会から正式種目となる団体戦において、日本は2013年の世界選手権やGPシリーズの成績に基づく国別ランキングで第4位となりその出場権を得た。アメリカ、カナダ、ロシアの3強によるメダル争いとなるだろう。しかし、ショートでトップ5カ国に入り、フリーに繋げられれば、対戦相手によっては表彰台も狙える可能性を持っている。

監督 小林芳子

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