ソチ2014
クロスカントリー競技は、大きくディスタンス種目とスプリント種目、リレー種目の3つに分けられる。また、走法にはクラシカル(スキーをフォールラインに真っすぐ向けて走る)とフリー(スケーティング走法)の2種類があり、日本チームはクラシカル走法を得意とする。フリー走法は、パワー、足の長さがスピードに直結するなど、いずれも外国勢が有利とされている。
実施される種目が多く男女各6種目が行われるが、ほとんどの種目にトライする選手、得意な種目に的を絞って戦う選手など、チームや選手によって最も駆け引きが行われる競技でもある。
通常、1つの種目ではクラシカルかフリーかの走法で行うが、パシュートは異なる2つの走法を1つの競技の中で行うのが大きな特徴。前半をクラシカルで行い、後半はフリーで行う。
男子の場合、前半15kmをクラシカルで走り、スキーを履き替えて後半の15kmをフリーで走り、合計タイムを競う。女子は前半7.5km、後半7.5kmと男子の半分の距離になっている。スキーを履き替えるタイムロスをいかに抑えるかが大きなポイントになる。
他の種目が、時間を分けて1人ずつスタートするのに対して、マススタートは同時(全選手が一斉)にスタートするレース方式。何列かになるが、ポジションはトップシード選手が有利な位置を確保できる。
スプリント(個人)は、予選を行い上位30名が準々決勝に進出する。上位30名による準々決勝は、成績順に1組6名で5組に分けられ、各組上位2名が(トータル10名)と各組の3位の中からタイムのいい2名が勝ち上がり、合計12名が準決勝(セミファイナル)に進出、ヒート1(6名)、ヒート2(6名)に分かれて準決勝を行う。 各ヒートから上位3名が勝ち上がり、6名によってファイナルが行われる。決勝進出できなかった6名は、タイム順に7位〜12位の順位が決定する。
チームスプリントは1チーム2名で編成し、リレー方式で1人3周する。ゴール順に順位が決定する。
・スキーの長さ
最小値 選手の身長マイナス10mm
・スキーの幅(センターの最も細い部分)
40mm以上
・ショベルの湾曲(トップのそり上がっている部分)
30mm以上
・スキーのテール
加重していないスキーを平面に置いた状態でテールが30mmより上がってはならない