北京2022冬季大会のスキー・スノーボード女子ハーフパイプで銅メダルを獲得した冨田せな選手が11日、記者会見に出席し、メダル獲得の心境を語りました。
■「練習してきたことを出し切れた」
――メダルをとった感想と気持ちをお願いします。
今回この(競技)会場でメダルをとれて、とても嬉しいです。それと同時に正直少し驚いている部分もあり、ハーフパイプで女子として初めてのメダルということでとても嬉しいです。この会場自体に、やはり怪我をしたこともあって恐怖心もありましたが、それを乗り越えてとれたメダルでしたので本当に自信にもなり、これからまたいろいろと頑張っていけたらいいなと思います。たくさんの応援ありがとうございました。
――一夜開けてメダルをとった実感はより高まりましたか? また、昨日は眠れましたか?
実感は昨日のメダルセレモニーでやっと湧いてきて、セレモニーが終わってから取材を受けて、今日の朝も早かったのでそれほど寝ていません。でも、メダルがとれないとこんなこともないのでそれもいい思い出というか、メダリストにしかできないことなのだろうなと思います。
――お祝いの連絡がいっぱい来たと思いますが、どのような感じでしたか?
メッセージはすごくたくさん来ていて、返しきれていないほど常に携帯が鳴りっぱなしになっているので、少しずつではありますがお返事を返せる人には返していこうかなと思っています。
――生涯で一番メッセージが届いていますか?
結構来ていて、やはりオリンピックということもあり、いろいろな方に見ていただいているので、海外の方からもすごくメッセージがたくさん来ています。
――その中で印象に残ったもの、驚いたものはありますか?
メッセージはどれも嬉しくて、普段一緒に滑っている友達からも来ていましたし、日本の選手だと藤森由香ちゃんがすごく私の中で憧れというか、かっこいいライダーだなと思っていたので、由香ちゃんから連絡が来たのがすごく嬉しかったです。
――藤森さんからどのようなメッセージが来ましたか?
SNSでメッセージをいただきました。「おめでとう」と言っていただいて嬉しかったです。
――オリンピックのメダリストになって、改めて自分の演技を振り返るとどのような感情が湧いていますか?
練習してきたことを出し切れたので満足しています。
■「私より下の年代の子から憧れてもらえるような存在になりたい」
――これから競技の象徴的な存在として見られるようになると思いますが、どのようなアスリートになっていきたいと思いますか?
ずっと思っているのは、私より下の年代の子から憧れてもらえるような存在になりたいと思っているのでそうなったら一番嬉しいです。
――首からメダルをかけて、(オリンピックのメダルは)やはり重いですか?
重いです(笑)。
――昨日の試合が終わった後、「競技者が少しでも増えればいいというよりも、スノーボードを楽しんでくれる人がひとりでも増えたら嬉しいな」と話していましたが、なぜそういう思いになったのか詳しく教えてください。
まずスノーボードを始めてもらわないと競技者人口が増えていかないかなと思っています。小さい時から始める子がいたら、スノーボードにはまって競技を頑張りたいというなら競技の道を選んでいただいて、そうではなくてもライダーとしての活動でもいいです。年に数回の楽しみでもいいですし、スノーボードに触れていただける機会が少しでも増えたらいいなと思います。
――男子のハーフパイプはどのようなところを楽しみにしていますか?
レベルがハイレベルなので見ているこちらもちょっと怖い部分がありまが、その中でもみんながどのような滑りをするかも楽しみですし、それぞれのスタイルもあるので、高いエアなどを見て、それぞれの選手のかっこいいところを見られたらいいなと思います。
――怖い部分があるというのはどういうところになりますか?
男子のやっている技が限界のところでまできているのかなと思っていて、それ以上の技も出ると思いますし、みんなそれぞれ体を張って頑張っているので、そういうところです。
――今回のメダルによって日本のスノーボード人気にどのような影響を与えられると思いますか
どこまで変わるかは正直わからないですけど、メダルをとったことによって少しでも興味を持っていただいたり、日本でスノーボードの競技をテレビでやることがなかなかないので、そういう番組とかが増えたらいいなと思っています
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