仁川アジア大会
第17回アジア競技大会(2014/仁川)
ゴルフは1982年のニューデリー大会で男子が初めて実施され、女子は1990年北京大会から採用された。日本勢はアマチュア選手のみの出場が続いているが、後にプロとして活躍する選手が名を連ねてきた。
広州大会に出場した松山英樹
北京大会では日大在学中の丸山茂樹が男子個人、団体に勝ち、日本選手初となる金メダルを獲得した。個人ではスリランカ選手とのプレーオフを制しての優勝だった。プロ転向後、主戦場を米ツアーに求めた丸山は日本選手として2人目のツアー優勝を遂げた。1994年の広島大会は横尾要が個人、団体の2冠に輝いた。1998年バンコク大会は2006年の日本プロ選手権を制した近藤共弘が2冠と3大会連続で日本勢がアジアを制した。バンコク大会の団体優勝メンバーは近藤のほか、宮里優作、星野英正、谷原秀人と日本ツアーの中核選手に成長した豪華メンバーだった。昨季は国内賞金王に輝き、米ツアーで今季初優勝を遂げた松山英樹は2010年広州大会の代表に選ばれたが、こちらは個人14位と振るわなかった。
個人で優勝し、金メダルをかむ宮里藍
女子は米女子ツアーで9勝を挙げている宮里藍が、宮城・東北高2年生で出場した2002年釜山大会の個人で金メダルを獲得した。団体は2位が日本のこれまでの最高成績だが、釜山大会は宮里、上原彩子、横峯さくら、2006年ドーハ大会は宮里美香、原江里菜、佐伯三貴とこちらも女子プロ界のトップ選手が銀メダルメンバーに名を連ねている。広州大会には当時高校生だった比嘉真美子、堀奈津佳の成長株が出場したが、個人、団体とも表彰台を逃した。
今季は国内女子ツアーで若手のアマチュア選手が大活躍している。その中から仁川大会には4月に15歳で女子ツアー史上最年少優勝を飾った勝みなみ(鹿児島高)らが代表に選ばれた。だがアジアの壁は厚く、個人は勝の7位が最高で、男女とも表彰台に上がることはできなかった。(共同)