アスリートメッセージ
北京オリンピックへの出場権を獲得!
(写真提供:フォート・キシモト)
(写真提供:アフロフポーツ)
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昨年12月、日本スポーツ界に嬉しいニュースが舞い込んで来た。女子ホッケーチームがアテネオリンピックに続いて2大会連続、オリンピック出場を決めたことである。2008年の北京オリンピックの出場権を獲得するためには、第15回アジア競技大会(2006/ドーハ)で1位もしくは2位になるか、開催国である中国が2位になった場合は3位になることが条件だった。日本チームは中国に惜敗したものの、銀メダルで見事出場権を獲得。注目を浴びた。
2004年のアテネオリンピック以降キャプテンを務めてきた加藤明美選手は、ドーハアジア大会で金メダルが獲れなかった悔しさをにじませながらも、安堵の表情を見せた。
「北京オリンピックの出場をドーハで決められてよかったです。そうでないと次のチャンスは出場権を獲得するための最終予選でしたからね。内心、ほっとしています」
日本チームのゴールを守り続けてきたゴールキーパーの岡村育子選手も出場権獲得に喜びつつも、決勝の中国戦を次のように振り返った。
「出場権が獲得できて、緊張の糸が切れたような気もしますし、逆に次は金メダルを獲らなくてはいけないという気負いもあったように思います。負けた当初は悔しかったんですが、後からビデオを見ると中国チームに攻められていましたね。冷静な目で見ると力が足りなかったのかなと・・・」
アテネオリンピックでは出場権を獲得したのは、開催の半年前。2004年3月のことだった。それに比べて、今回はオリンピック本番まで1年半以上ある。気持ちに余裕はできたのだろうか。アテネオリンピック出場経験のある加藤選手は言う。
「前回は取材を受けるなど初めての経験ばかり。あっという間にオリンピックを迎えたような気がします。でも今回はそれなりの準備期間がある。じっくりと戦術を掘り下げることができるので、いち早く決められたことは良かったです」
日本代表候補選手の中には実業団で活動している選手もいるが、加藤選手、岡村選手は地元である埼玉県飯能市のクラブチーム『H・F・C-HANNO』に所属。ここでは学生や社会人など15人の選手が市内のグラウンドで夕方から練習をしている。
加藤選手は仕事をせずホッケーに専念、岡村選手は駿河台大学のホッケーチームでコーチをしながら、全日本の合宿に参加している。