写真:丸山康平/アフロ
トランポリンでは、演技点、難度点、跳躍時間点、および移動点の加算を通じて総合得点を算出し、これらの合計得点で順位を競います。競技においては、演技の出来栄えを示す演技点、回転やひねりの難度を表す難度点、滞空時間を計測する跳躍時間点、そしてトランポリンの中心での演技を評価する移動点が評価されます。トランポリンは、縦4.28m(±6cm)、横2.14m(±5cm)の弾力性のあるベッドと呼ばれるテープ状のナイロンなどを編んだシートを、スプリングでフレームに固定し、反動によって高く跳躍します。男子選手のジャンプは地上8mまで達するほどダイナミックですが、空中でわずかな傾きや姿勢の乱れがあると中央のゾーンに着床できないという繊細な側面もあります。跳躍や宙返りの空中姿勢には、基本的な3つの型であるタック(抱え型)、パイク(屈伸型)、およびレイアウトまたはストレート(伸身型)が存在します。これに回転数やひねりを加えることで技の難易度が上がり、難度点が計算されます。
トランポリンでは、選手は必ず10種目の異なる跳躍を連続して演技しなければなりません。10回の技を演じるのにかかる時間は約20〜30秒と短く、ほんの僅かな時間での修正能力が問われます。審判員は技の出来栄え、難易度、滞空時間などに基づいて採点を行います。採点は以下の4つのポイントから成り立ちます。
演技点(Eスコア)
技の華麗さを示し、跳躍時の姿勢や身のこなし、安定性によって20点満点から減点されます。
難度点(Dスコア)
技の難しさを示し、回転数やひねりの難易度によって加点されます。
跳躍時間点(Tスコア)
演技の高さを示し、トランポリン下に設置された時間測定器によって滞空時間1秒につき1点加点されます。
移動点(Hスコア)
技をどれだけ移動せずに成功させたかを示し、着地点がジャンピングゾーン外れるたびに10点満点から減点されます。
連続する跳躍や宙返りに伴う空中での浮遊感、ダイナミックな動き、美しい姿勢が注目されるトランポリン。選手は赤い枠で示された「ジャンピングゾーン」内で高く安定した演技を目指します。特に重要なのは、各跳躍で最大限に垂直に飛ぶこと。高さや滞空時間を確保するため、トランポリンの中央に着地する意識を持ち、次の跳躍に繋げます。しかし、足元が不安定であり、空中でわずかな体勢の崩れでも着地位置が大きく変わる危険性が潜んでいます。演技中、7cm(±3cm)の赤い十字マークが中央に描かれ、選手がこれに正確に着地できるか、もし外れた場合に次の跳躍で体勢をうまく修正できるかが見どころとなります。
競技初回実施大会 | シドニー2000大会 |
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TEAM JAPAN初出場大会 | シドニー2000大会 |
競技別累計メダル数 |
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2024年1月1日時点
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