写真:青木紘二/アフロスポーツ
カーリングは、丸い石が回転(カール)する様子が髪の毛がカールする様に似ていたことから名付けられたといわれています。第1回となるシャモニー・モンブラン1924冬季大会などでも公開競技として実施され、長野1998冬季大会から正式競技となりました。また、男女の団体戦に加え、平昌2018冬季大会から混合ダブルスも追加されました。
チームは、「リード」「セカンド」「サード」「スキップ」の4人(リザーブを含め5人)ごとにポジションが割り当てられ、1人が2回ずつ計8つのストーンを相手チームと交互に投げます。この攻守のサイクルを「エンド」と呼び、両チームがすべてのストーン(1チーム8つ、総計16つ)を投げ終えた時点で、ハウスの中心に最も近いストーンを持つチームだけが得点を獲得し、相手チームのハウスの中心に一番近いストーンより内側にあるかどうかで得点が決定します。通常、カーリングの試合は10エンドで構成され、同点の場合は得点が生じるまで延長戦が行われます。混合ダブルスは、男女1人ずつがペアを組み、8エンドで戦います。1エンドでは、各チームが交互に5回ずつ、計10回の投球が行われます。最初に各チームが1つずつストーンを配置し、1人目は1投目と最後の5投目、2人目は2投目から4投目までの投球を担当します。
カーリングの投球時には、スキップがアイスの状態を読み取り、戦略を練り、指示を出します。2人のスウィーパーは、投げられたストーンに対してスウィープ(リンクをブラシでこする行為)を行いますが、スキップが的確な指示を出すことでより精度の高いショットを狙います。スウィープによって得られる効果は、ストーンを遠くに進ませることと、カールを抑えることです。また、ストーンの前を清潔な状態に保つことも重要で、投球者には微妙なウェイト(スピード)コントロールとラインコントロールが求められます。さらに、カーリングでは選手たちがマイクを着用しており、試合を観戦する際にはスキップの掛け声がよく聞こえます。例えば、「イエス」や「ヤップ」は「スイープしろ(掃け)」という意味であり、より力強くこする場合は「ハード」や「ハリー」、軽くスウィープしてほしい場合は「クリーン」、やめる時は「ウォー」などの掛け声が使われます。掛け声にも注目しながら観戦することで、カーリングをより楽しむことができるでしょう。
競技初回実施大会 | 長野1998冬季大会 |
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TEAM JAPAN初出場大会 | 長野1998冬季大会 |
競技別累計メダル数 |
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2024年1月1日時点
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