- 1.出発前に感じたこと
- 2.現地で学んだこと、経験したこと、感じたこと
- 3.今回の視察で楽しかったこと、大変だったこと、不安だったこと
- 4.帰国後の感想
- 5.視察団派遣に応援してくれた方々へメッセージ
2.現地で、学んだこと、経験したこと、感じたこと
競技を観戦したとき、テレビとは違って今まで興味の無かった競技も面白いと思いました。それはきっとオリンピックという場所で真剣に戦っている選手を見て、全力で応援することができたからだと思います。
スキー・ジャンプ団体戦での選手のプレッシャーは想像もつきません。そんな緊張のなか、銅メダルをとれたことはすごいと思いました。メダルをとるには競技に集中する力とプレッシャーに負けない精神力が必要だと思いました。
ジャンプで日本の選手が飛ぶときに日本の国旗を掲げながら応援している、その雰囲気に圧倒されました。すごくここで戦いたい、自分の住んでいる国の人達に応援してもらいたいと思いました。
初めて見るスキー・ジャンプで、人間があんなに高く飛ぶところを見られてすごいと思いました。日本人選手が世界のトップ選手を相手に堂々と戦う姿に勇気をもらいました。
印象に残っているのはフィギュアスケートの女子ショートです。あれだけ世界大会で勝っている浅田真央選手もオリンピックという舞台ではうまくいかないこともあるのだというということに、オリンピックの難しさも感じました。
私はスピードスケートをやっているので、男子10000mはとても勉強になりました。足の動かし方や滑るときの低い姿勢、コーナーのリズムやブレードのインとアウトの使い方など、すべてのことを今の自分と比較させて見ていました。トップ選手の滑りをこれからの練習に生かしていきたいです。
フィギュアスケートは、どの選手も表現がとても上手で、ジャンプの締める速さが速く、軸も細かったです。滑らかできれいなスケーティングには思わず見入ってしまうほどでした。
会場は想像を絶する熱気に包まれ、その中で競技をする選手たちはテレビで見るのと比較にならないほど輝いて見えました。
最初に見たスキー・ジャンプ団体は、テレビでは見られない迫力と銅メダルを獲得した時の感動がとても印象的でした。会場の人や私たちも一生懸命応援していたので、応援の力はすごいと強く感じました。
女子アイスホッケーでは、試合には負けてしまいましたが、「攻め」と「守り」をすごいスピードで切り替えて相手にぶつかっていく姿がとても格好良かったです。
メダルを目指す選手たちと空気を共有できたことは貴重な体験でした。
オリンピック選手は笑顔の中にも独特の雰囲気があり、ピリッとした空気、代表選手の重圧みたいなものを感じました。
開催国のロシア国民や各国の選手たちがオリンピックという大会にかける思い、熱意が伝わってきて、つらく厳しい練習で習得した最高の技術や強いメンタルが世界中の人々に本物の感動を与えたと思いました。
現地の中学生と交流して、最初は言葉ばかりでコミュニケーションをしようとしていましたが、スポーツをやっているうちに仲良くなっていました。言葉以外にも、スポーツをして仲良くなる方法があるんだなと実感しました。
選手村はオリンピック終了後アパートとして売られるということで、建物が壊されることなく生かされることを知りました。選手のことを考えて施設を作ることは当たり前だけど、大会が終わった後のこともしっかり考えているなんて、たくさんの知識や意見がないと作れないのだと思いました。
選手村やマルチサポートハウスには、試合に臨む選手への最高の環境が整っていて、丁寧なバックアップに本当に驚かされました。選手はスタッフや周りの方に支えられてこの競技ができる、ということを改めて感じました。自分ももう一度感謝の心を見直して競技していきたいです。
選手村の食事は、日本食をはじめ、色々そろっていてとても美味しかったです。美味しい日本食を食べて懐かしく、また元気がでました。各国の選手たちも、長いオリンピックの期間中、自国の料理を食べて力を発揮しているんだなぁとしみじみ感じました。
4日間の観戦は感動の連続でしたが、結果を求められる代表選手はプレッシャーをはねのけ、真剣勝負をするところに感動が生まれるのだということを実感しました。同時に、選手を陰で支える人も一緒に戦っているのだというところも見ることができ、忘れてはいけないと思いました。