オリンピックデー・フェスタの10年
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60オリンピックデー・フェスタの10年 ̄ 2011年3月11日。想像を超える巨大地震、それに続く大津波により1万5,000人を超える尊い命が失われ、たくさんの人々が生まれ育った土地を失いました。 その東日本大震災から、今年で10年が経ちます。 日本オリンピック委員会ではこの間、JOC救援医療チームの被災地派遣からスタートし、オリンピアン・アスリートたちと力を合わせ、スポーツの力で被災地のみなさまに寄り添いたいと支援活動を行ってまいりました。 その代表的な一つがこの「オリンピックデー・フェスタ~スポーツから生まれる、笑顔がある。〜」です。この活動はオリンピアン・アスリートの声から生まれたもので、被災の年の2011年10月10日、宮城県仙台市・東松島市の2地域を皮切りに、10年間、被災地を回り、地元のみなさまとスポーツを通じた交流を行ってきました。 今年度でこの活動も一つの区切りを迎えることとなりました。 しかしながら、今なお大変な状況に置かれている方々が多くいらっしゃいます。また、この10年の間にさまざまな自然災害が日本列島に襲いかかり、多くの方が被害に苦しんでいらっしゃいます。 こうした方々に少しでも寄り添い続けたい。この活動を広げ、東日本のみならず、全国各地の被災地に伺い、災害に苦しむみなさまとスポーツを通じた交流を図り、笑顔になっていただきたい。そのためにも、JOCでは、オリンピアン・アスリートたちの想いを速やかに社会に還元していく仕組みづくりを進めていかなければいけないと考えています。コロナ禍で厳しい状況下ではありますが、これからもオリンピアン・アスリートと力を合わせていきます。 最後に、この支援活動に御尽力を賜ったすべての関係者のみなさまに心より御礼申し上げます。公益財団法人 日本オリンピック委員会会長 山下 泰裕ごあいさつ

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