オリンピックデー・フェスタの10年
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2019年7月6日 洋野(岩手)2019年7月6日 洋野(岩手)53に口に出せる。そんなデー・フェスタなので、より楽しかったのだと思います。 被災地のみなさんは、まだまだたいへんな状況下にありますが、前向きに、一生懸命に、そして体の中から元気を出していこうとしていらっしゃることがイベントでお会いするたびに伝わってきました。特に、子どもたちからそんな雰囲気を感じることができ、そんな子どもたちを見て逆に大人がまた元気になる。みなさんと一緒に体を動かしていきながら、それらを感じることができたというのが、私にとって一番の喜びでした。 また、私たちがお手伝いできること、どんなことで寄り添っていけるのか、それを見つけることができたということも、このデー・フェスタで得られたものだと思います。逆に、私たちがいつも元気をもらっていたので、申し訳ない気持ちもありるのですが(苦笑)。 そんなデー・フェスタは私にとって、「非常に楽しみなイベント」。その一言に尽きます。毎回毎回、違う楽しみがあるからです。それはおそらく、人との出会いにあるのだと思います。各地でたくさんの方々と出会い、出会った方々がワクワクを感じさせてくれる。それがいつも楽しみでした。 これまでバレーボール教室の経験はたくさんありますが、このデー・フェスタはまったく違いました。子どもたちやそのご家族などによる運動会のような形式、そこに出場した時代・競技・私の場合は国籍も違うオリンピアンが参加して、一緒になって体を動かす。それがやっていて非常に楽しかったですね。何より、種目の着眼点が素晴らしい。童心に返るような種目もあり、現役アスリートとしてやっている頃は、どんなに辛くても「きつい」と言えない雰囲気がありますが、普段使っていないような筋肉を使ったりしたら「わぁ、きつい!」と感じるままVoice オリンピアン・インタビューバレーボール アメリカ代表 バルセロナ1992大会 銅メダル、アトランタ1996大会 7位入賞 ヨーコ・ゼッターランド毎回ワクワクさせてくれる出会いがありました

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