オリンピックデー・フェスタの10年
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21︳オリンピックデー・フェスタの10年スポーツの魅力を伝えるデー・フェスタ次はぜひ全市町村で宮城県震災復興・企画部 オリンピック・パラリンピック大会推進課 企画広報班主事 井上 暁裕 デー・フェスタとは、まさに『スポーツの魅力を伝えるところ』でした。初めて実際のイベントを見たとき、子どもたちの表情の変化に驚かされました。最初は少し緊張し、つまらなそうな顔をしていたのに、オリンピアンのみなさんが登場して盛り上げてくださり、すぐにチームに溶け込んで一つにまとまり、ハイタッチで別れる頃には、みんな最初の緊張はみじんもありません。満面の笑顔になる。たった数時間のイベントなのに、来場者みんなを元気にする、そのオリンピアンのみなさんのパワーにすごさを感じました。 2019年度1年間の担当で、回った場所は4、5か所でしたが、このデー・フェスタは、体を動かすことの楽しさ、運動することの面白さを、身近に、わかりやすくしたイベントだったと思います。この10年間は復興支援が目的のため、開催は被災地に限られまンのみなさんなのだ、と、だから私たちも頑張ろうと、私はいま教育者として、学生たちに伝えています。 そんなオリンピアンのみなさんが「逆に、こちらが元気をもらいました」と口々に仰ってくださいました。これはとてもありがたく、スポーツ、デー・フェスタを通じて明日へもう一度歩き出そうという力、後押しをいただいたものと感謝しています。 スポーツは目の前の道路や建物を直すことはできませんが、スポーツで育った子どもたちはより良い未来をつくってくれます。つまり、スポーツは、より良い未来をつくるためのツールなのです。そして、それがこのデー・フェスタでした。

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