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オリンピズムってなんだろう

第3回 オリンピック憲章を読んでみよう II

オリンピック・シンボルは団結のしるし

オリンピック・シンボルについては、どんなことが書いてあるの?
オリンピック・シンボルは、みんなもよく知っている五輪のマークだね。オリンピック・シンボルの輪の色や、何色の輪がどの位置にくるかは、オリンピック憲章できちんと決められているんだ。オリンピック憲章には、そのほかにこんなことが書いてある。
オリンピック・シンボルはオリンピック・ムーブメントの活動を表すとともに5つの大陸の団結、さらにオリンピック競技大会に世界中から選手が集うことを表現している。
そっかー、5つの輪は世界の大陸を表しているんだ。
そうだよ。アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ、オセアニアの5大陸の団結は、世界中の国々が仲良くなることを象徴しているんだ。そして、このシンボルをかかげるオリンピック競技大会は、世界中から選手が集まって技を競いあい、友好を深める大会ですよ、ということを表現しているんだよ。
輪が重なりあっているところが、みんなが仲良く腕を組んでいるみたいで、私はこのマーク好きなんだ。そういえば、このシンボルは誰が考えたものなの?
これもクーベルタンが考えたんだ。1914年、IOCの創立20周年記念式典で使うために作ったといわれているんだよ。クーベルタンは、青、黄、黒、緑、赤の5色に、旗の地の白を加えた6色があれば、世界の国々の国旗がほとんど描けることから、世界の団結を表すためにこの色を選んだそうなんだ。
へぇ、5つの色にはそんな意味がこめられていたんだ。
5つの輪のデザインは、一説では古代オリンピックの始まりにまつわるギリシアの古い祭壇の紋章が元になったといわれているんだけど、色を選んだクーベルタンのセンスはさすがだといえるね。