MENU ─ オリンピックを知る

オリンピック憲章 Olympic Charter 1996年版 (財)日本オリンピック委員会

70.表彰式・メダルと賞状の授与*

  • 表彰式はIOCが決定したプロトコールに従っておこなわれなければならない。メダルおよび賞状はOCOGが準備し、IOCが授与する。メダルおよび賞状はIOCに所属するものとする。

規則70付属細則

  • 1- 表彰式
    • 1.1- メダルは、『オリンピック競技大会』の開催中に、IOC会長(もしくは会長が選んだ委員)によって、関係IFの会長(またはその代理)の立会いのもとに、できればその種目の終了直後に、競技がおこなわれた場所でつぎのように、贈呈されるものとする。
      1位、2位、3位の競技者が、公式の服装もしくは競技用の服装で貴賓席に面した表彰台上のそれぞれの位置に立つ。
      優勝者の台は、その右側に設けられた第2位の競技者の台および左側に設けられた第3位の競技者の台よりわずかに高い。
      彼らの名前、および他の入賞者の名前が読みあげられる。優勝者の所属する派遣団の旗がセントラル・ポールに掲揚され、第2位、第3位の競技者の所属する派遣団の旗も競技場に向かってセントラル・ポールの左右に並んで立つ旗竿に掲揚される。優勝者の所属する派遣団の歌(短縮したもの)が演奏される間は、メダル受賞者たちは旗の方向を向いていなければならない。
  • 2- メダルおよび賞状
    • 2.1- 個人種目では、優勝者には銀台金張り(またはメッキ)のメダルと賞状が授与される。第2位には銀メダルと賞状、第3位には銅メダルと賞状が授与される。メダルには、受賞の対象となった競技および種目が明記され、取り外し可能な鎖またはリボンにとりつけ、競技者の首にかけられるようになっていなければならない。
      第4位、5位、6位、7位、8位の選手にも賞状は授与されるが、メダルは授与されない。
      1位、2位もしくは3位に同点者がでた場合、それらの選手にメダルと賞状が授与されるものとする。
    • 2.2- メダルは、少なくとも直径60ミリ、厚さ3ミリでなければならない。1位および2位のメダルは銀製で、少なくとも純度1000分の925であるものでなければならない。また、1位のメダルは少なくとも6グラムの純金で金張り(またはメッキ)がほどこされていなければならない。
    • 2.3- すべてのメダルおよび賞状のデザインは、OCOGがIOC理事会に提出して、事前に文書による承認を得なければならない。
    • 2.4- 団体競技、およびその他の競技に含まれる団体種目については、そのオリンピック競技大会の開催期間中に少なくとも1試合もしくは1競技に出場したことのある優勝チームのなかの選手が銀台金張りのメダルと賞状、第2位のチームの場合は銀メダルと賞状、第3位のチームの場合は銅メダルと賞状を受ける資格を持つものとする。これらのチームのその他の選手は賞状だけをうける資格を持つ。
      4位、5位、6位、7位および8位のチームのメンバーには、賞状が授与される。
    • 2.5- 全競技者、全チームの役員全員およびその他のチーム関係者、IOC委員、またもしそのオリンピック競技大会に出席していればIOC公認のIFの会長および専務理事、NOCの会長および専務理事、およびオリンピック競技大会においてIOCが定めた基準の範囲内で関係IFによって公式に任命されたジャッジ、審判員、計時係、監督名、線審など・・・・・・にも記念の賞状と記念メダルが授与されるものとする。
    • 2.6- オリンピック冬季競技大会の開催時に授与されるメダルや賞状は、オリンピアード競技大会用に使用されたものとは異なっていなければならない。
    • 2.7- 記念の賞状や記念メダルは、オリンピック競技大会から参加を取り消したり退去したりした選手団のメンバーには授与されない。
    • 2.8- オリンピック競技大会においては、上記以外の賞や賞品、栄誉はあたえられない。
    • 2.9- オリンピック競技者が失格した場合、その選手のメダルや賞状はIOCに返還されなければならない。
    • 2.10- OCOGは、IOCの利益となるようにこの規則で触れたメダルのデザイナーすべてによって著作権の有効な譲渡が確実におこなわれるよう手配しなければならない。それによって、IOCは、自動的にそれらの著作権の公式に認められた所有者になるものとする。該当国の法律で譲渡証書の作成が要求される場合は、OCOGが必要な書類を作成し、これをIOCに提出して署名を求める義務を負う。それによって、IOCは、このような著作権の唯一の所有者となるものとする。
    • 2.11- オリンピック競技大会の終了時には、OCOGは、作成されたすべてのメダルの鋳型、および余ったメダルや賞状すべてをIOCに引き渡さなければならない。OCOGはまた、IOCに対し、作成されたすべてのメダルおよびその試作品について会計報告をしなければならない。
  • 3- 記念ピン

     メダルを受ける資格をもつ各競技者は、IOC理事会の決定に従って記念ピンの贈呈を受けるものとする。