OLYMPIAN2024
6/36

本当に小さい頃からオリンピックをずっとテレビで観てきましたから、自分が金メダルをとれてすごくうれしいです。今シーズンはちょっと苦しいシーズンでしたが、金メダルをとれたことがその苦しみを少し緩和し、解放してくれる、そんな気持ちです。れるということはそうそうないことですし、いつもの自分の修正力であれば、6投目にもっといいものが投げられたんじゃないかなという悔しさもあります。今回で、オリンピックと世界選手権の両方で金メダルを獲得することができました。両方の金メダルをとったら満足するかなと思っていたのですが、やはり「70」という数字は私の夢の一つでもあり、その数字を目指してこれからも頑張ることになると思います。ですね。ここからまた頑張りたいなと思います。やはり1投目に65mを投げらはい、そうI Haruka KTAGUCH――おめでとうございます。新たな歴史をつくりました。一夜明けてどんなお気持ちか、率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。 北 口 ――「もおっしゃっていましたが、1投目からいい記録が出た分、余計にもっといい記録を期待する気持ちも生まれたのではないでしょうか。 北 口 ――また改めて、競技に対する意欲が湧いてきたということですね。 北 口 投げている夢を見た」という数字が夢I「6北口榛花(陸上競技)AFLO SPORTReuters/AFLO70m※本インタビューは2024年8月11日に行われたものです。きたぐち・はるか/1998年3月16日生まれ。北海道出身。幼少期より水泳やバドミントンに打ち込む。高校進学時に陸上競技を始める。やり投を始めてわずか2カ月で北海道大会を優勝し、2014年高校2年でインターハイ優勝。15年世界ユース選手権で金メダルを獲得。19年日本選手権初優勝、同年日本記録を更新。21年東京2020オリンピックでは12位。22年世界選手権で銅メダル、23年世界選手権で金メダルを獲得。24年パリ2024 オリンピック女子やり投で日本人初の金メダル獲得を成し遂げた。日本航空(株)所属。全文はこちらMedalists’ Voicesもっと遠くへ投げたいオリンピックを終えて夢見る「70m」先の世界へパリ2024オリンピック陸上競技女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花選手。女子のトラック&フィールドで金メダルを獲得したのは、日本陸上競技史上初の快挙だった。チェコでの武者修行も経験した笑顔のヒロインが、オリンピックの先に見据えるものとは。女子やり投 金メダル中村聡宏=インタビュー・文 Interview & Text =NAKAMURA Akihiro70」と

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る