789EpisodeEpisodeEpisodeReuters/AFLOReuters/AFLOAP/AFLOAP/AFLOAP/AFLOAP/AFLO23対戦相手の無念を思いやるバドミントン女子シングルスで銀メダルを獲得した何氷嬌選手(中国)が、小さなピンバッジを持って表彰台に上がったことが世界から称賛の声を集めた。準決勝で何選手と対戦したカロリナ・マリン選手(スペイン)は試合途中で右膝を負傷、うつ伏せになって動けず号泣した。何選手も心配そうに駆け寄ったが、結果的に途中棄権となった。銀メダルを獲得して表彰台に上がった何選手が右手に持っていたのは、オリンピックシンボルとスペイン国旗があしらわれた小さなピンバッジだった。「この栄誉を共有したかった。マリン選手には一日も早くよくなってほしい。」と何選手は語った。Good WinnerとGood Loserオリンピック初出場の舟久保遥香選手が銅メダルを獲得した柔道女子57kg級。決勝でホ・ミミ選手(韓国)を下して金メダルを獲得したのが、日本人の母を持ち、長野・塩尻市で生まれ育ったクリスタ・デグチ選手 (カナダ)だった。デグチ選手は、舟久保選手を破った地元フランスのサラレオニー・シシケ選手と準決勝で対戦。8分49秒に及ぶ大熱戦の末、シシケ選手が3度目の指導を受けてデグチ選手の勝利となった。デグチ選手が歩み寄り両肩を抱くように健闘をたたえると、悲しげだったシシケ選手もこれに応えた。「Good Winner」「Good Loser」と呼ぶべき美しい二人の姿がそこにあった。歴史を変えた3人の笑顔体操/体操競技の女子種目別ゆかで、レベカ・アンドラデ選手 (ブラジル)が金メダル、シモーネ・バイルズ選手(アメリカ)が銀メダル、ジョーダン・チャイルズ選手(アメリカ)が銅メダルを獲得した。表彰式では、金メダリストのアンドラデ選手が表彰台の中央に上がろうとすると、両側にいた銀メダリストのバイルズ選手と銅メダリストのチャイルズ選手が勝者に向けて両手を伸ばし、あがめるような姿勢でたたえた。アンドラデ選手は両手を高々と掲げて喜びを表現した。3人の弾けるような笑顔が大きな反響を呼んだ。
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