選手団は大小さまざまな船に乗り約6kmにわたるパレードを行った。93番目に登場したTEAMJAPANの旗手を務めたのは、フェンシング女子サーブルの江村美咲選手と新競技・ブレイキンBボーイの半井重幸選手(ダンサーネーム:Shigekix)。雨の中でのパレードとなったが、選手たちは川沿いを埋め尽くした観客に笑顔で手を振った。レディー・ガガさん(アメリカ)をはじめ、世界中から参加したさまざまな有名アーティストによる歌やダンスなどが繰り広げられ、華やかな演出に彩られた開会式。世界のレジェンドアスリートたちによって船上や陸上をトーチがリレーされた聖火リレーのアンカーは、柔道男子100kg超級のテディ・リネール選手と陸上女子400mでバルセロナ大会とアトランタ大会を連覇したマリー=ジョゼ・ペレクさんだった。フランスを代表する二人が火を灯すと、気球形の聖火台が上空へと浮かび上がった。最後はセリーヌ・ディオンさん(カナダ)が「愛の讃歌」を熱唱。4時間あまりにおよぶ開会式は終了し、パリ2024オリンピックが幕を開けた。TEAMJAPANを勢いづけたのは、東京2020オリンピック同様、柔道勢とスケートボード勢だった。柔道女子48kg級の角田夏実選手は得意の巴投げを武器に勝ち進み、今大会TEAMJAPAN初の金メダルをもたらした。男子66kg級の阿部一二三選手は、準々決勝では鼻から出血するアクシデントに見舞われたがこのピンチを乗り越え、連覇を飾った。また、男子81kg級の永瀬貴規選手も危なげない柔道で連覇を果たすなど、柔道チーム全体で金3、銀2、銅3の計8個のメダルを獲得。混合団体決勝ではフランスとの大接戦に敗れ2大会連続の銀メダルとなったものの、今大会も出場14人全員がメダリストとなった。スケートボードは、女子ストリートで間凛音選手が銀メダルを獲得し二人で表彰台に乗った。翌日の男子ストリートでは、堀米雄斗選手が連覇を達成した。決勝最終5本目のベストトリックで挑んだ大技は着地も完璧に決まり、97・08という大会最高得点で大逆転を果たした。女子パークでは、東京2020オリンピックで史上最年少メダリストとなった開心那選手が、15歳となった今大会も2大会連続となる銀メダルを獲得した。体操競技では、男子団体総合で橋本大輝選手・岡慎之助選手・萱和磨選手・杉野正尭選手・谷川航選手の5人が、決勝最終種目の鉄棒で逆転し、悲願の金メダルを獲得。僅差で金メダルを逃した東京2020オリンピックの無念を晴らした。個人では、岡慎之助選手が大活躍。男子 14歳の吉沢恋選手が金メダル、15歳の赤Reuters/AFLOYohei Osada/AFLO SPORTMATSUO.K/AFLO SPORTMATSUO.K/AFLO SPORT15総合馬術団体で銅メダル。馬術でのメダル獲得は92年ぶりの快挙連覇達成の阿部一二三選手と混合団体で銀メダルを獲得した阿部詩選手オリンピック連覇、3大会連続のメダル獲得を果たした永瀬貴規選手オリンピックで2連覇を果たした堀米雄斗選手
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