JOC OLYMPIAN 2023
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――いよいよ、パリ2024オリンピックまであと1年あまりですね。 栁 田 ――競技に取り組む上で、大切にしていることはありますか。 栁 田 東京2020オリンピックが終わって間もないような気がしているので、次のパリ2024オリンピックは、本当にすぐにやって来るのだなと感じているところです。オリンピックは特別な大会だと感   じています。世界選手権も毎回出場することを目標にしていますが、オリンピックは世界選手権以上に注目されます。世界選手権は観ないけどオリンピックは観るという方も多い。競技をやっている以上、一度は立ってみたい舞台がオリンピックです。しまったら辞める時だと思っています。調子が悪いことや記録が停滞する時期もありますが、悪い時があればいい時もあるもの。陸上競技を楽しむことを一番大切にして練習に取り組んでいます。中学でも高校でも、「走ってばかりいて何が楽しいの?」と、常に言われていました。みんなの言いたいことも分かりますけどね(笑)。日本選手権で優勝すれば、日本で一番かけっこが速いということ。世界選手権やオリンピックで優勝すれば、世界で一番足が速い人間になれる。かっこいいじゃないですか。それこそが一番の魅力だと思います。陸上競技が楽しくなくなってかけっこの速さへの憧れAFLO SPORTAFLO SPORT12全文はこちら※本インタビューは2023年4月26日に行われたものです。やなぎた・ひろき/2003年7月25日生まれ。群馬県出身。陸上競技をしていた両親の影響で小学生から陸上競技を始める。18年8月、全日本中学校陸上競技選手権大会100mで2位、走幅跳で優勝を飾る。21年6月、日本選手権100m準決勝で高校歴代2位タイとなる10秒22をマーク。22年6月、日本選手権で10秒16、同年8月、U20世界選手権で10秒15をマーク。23年6月、日本選手権で10秒13と自己ベストを更新。22年6月からTEAM JAPANネクストシンボルアスリートを務める。東洋大学所属。世界一足の速い人間になりたい中村聡宏=インタビュー・文 Interview & Text =NAKAMURA Akihiro Athletes’ Voices[パリにかける想い]栁田大輝YANAGITA Hiroki

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