17 フェンシング男子エペ団体(山田優選手、見延和靖選手、加納虹輝選手、宇山賢選手)は悲願の金メダルを獲得。日本フェンシング史上初となる快挙を達成した。 レスリングは、女子フリースタイル57kg級の川井梨紗子選手がオリンピック2連覇。妹の川井友香子選手も62kg級を制し姉妹での金メダル獲得となった。53kg級の向田真優選手、50kg級の須﨑優衣選手も金メダルに輝き、女子は前回大会に続き金メダルを4個獲得する活躍を見せた。男子も、フリースタイル65kg級の乙黒拓斗選手の金メダルをはじめ金・銀・銅各1個ずつのメダルを獲得した。 ボクシングは、女子フェザー級の入江聖奈選手が日本女子史上初となる金メダルに輝いた。また、男子フライ級の田中亮明選手、女 体操競技では、男子団体で日本チーム(橋本大輝選手、萱和磨選手、谷川航選手、北園丈琉選手)が銀メダルを獲得。男子個人総合はロンドン大会、リオデジャネイロ大会で内村航平選手が連覇を果たしたのに続き、橋本大輝選手が金メダルを獲得した。橋本選手は種目別鉄棒でも金メダルに輝き、合計3個のメダルを手にした。また、女子も種目別ゆかで村上茉愛選手が見事な演技を見せて銅メダルを獲得した。 競泳で存在感を示したのが大橋悠依選手だった。女子400m個人メドレー、200m個人メドレーで金メダルを獲得、夏季大会では史上初となる女子2冠に輝いた。 卓球では、今大会から採用された混合ダブルスで水谷隼選手・伊藤美誠選手ペアが日本卓球史上初となる金メダルを獲得した。準々決勝のドイツ戦では、最終セット2対9の絶体絶命の状況を克服して大逆転勝利。その勢いで準決勝はチャイニーズ・タイペイペアに勝利、そして決勝では中国ペアに逆転勝利を収めた。女子シングルスでは、伊藤美誠選手が3位決定戦でユ・モンユ選手(シンガポール)を下して銅メダルを獲得。卓球女子シングルスとして初のメダル獲得となった。さらに団体でも、女子(伊藤美誠選手、石川佳純選手、平野美宇選手)はオリンピック3大会連続のメダルとなる銀メダルを獲得。また、男子(張本智和選手、丹羽孝希選手、水谷隼選手)も日韓戦となった3位決定戦を制し、銅メダルに輝いた。TOKYO2020 reviewPhoto/AFLO SPORTPhoto/AP/AFLO旗手を務めた八村塁選手と須﨑優衣選手を先頭に、開会式最後の入場となった日本代表選手団。柔道男子66kg級金メダルに輝いた阿部一二三選手は、試合終了後、バジャ・マルグベラシビリ選手(ジョージア)と健闘をたたえ合った。クライマックス・閉会式のビジョンに表示された「ARIGATO」の文字。大会を通して感謝の思いがあふれるオリンピックとなった。
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