OLYMPIAN2019
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09にとってすごくプラスになったと感じます。実際には体験していないので分からないですが、「オリンピック本番もこんな感じかな」とワクワクした気持ちになりました。——思い出に残っている試合は。阿部 世界選手権で優勝したことはすごく記憶に残っています。特に初めて金メダルをとった2017年の世界選手権は、うれ自分の強さを信じて——阿部選手がオリンピックを初めて意識したのはいつでしたか。阿部 小学1年の6歳で柔道を始めた時、オリンピックという大会があることを知り、「オリンピックで金メダルをとる」という夢ができました。ちょうど2004年のアテネオリンピックの頃でしょうか。実際に自分がオリンピックを意識して見て印象に残っているのは2008年の北京オリンピックからですかね。——阿部選手は2014年に南京ユースオリンピックに出場されています。その時の印象はいかがでしたか。阿部 ユースオリンピックには、開会式から閉会式まで2週間通して参加しました。自分自身の肌で感じた印象は、規模の大きさや盛り上がり方など世界選手権や他の国際大会と比較しても全く違い、すごく大きな舞台だということでした。他競技の選手と相部屋になってすごく仲良くなれたことも良かったですし、国の垣根を越えて海外選手とコミュニケーションをとれたことも高校2年だった自分2014年南京ユースオリンピック柔道男子66kg級で金メダリストとなった阿部一二三選手。2019年の世界選手権、そしてその先にある東京2020大会での頂点を目指している。夢舞台へかける思いを聞く。Text/中村聡宏  Photo(Interview)/尾関裕士  Photo/AFLO SPORT東京に人生の全てを捧げる阿部 一二三Hifumi

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