OLYMPIAN2019
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Kanoa Igarashi22Athlete‘s Interview東京で魅せる!注目追加種目特集プ10に入っている(第3戦終了時点で2位)ことも、本当にいいタイミングで、ありがたく感じています。——そんな中、いよいよ来年、オリンピック本番を迎えます。五十嵐 オリンピックが持つエネルギーは普通の大会とは違うと感じています。そんなオリンピックを早く体験したいですね。緊張もありますが、楽しみの方が大きいです。1年間ゆっくりよく考えながら、しっかり準備をしたいと思っています。今は、東京でオリンピックのエネルギーを感じたい気持ちでいっぱいです。(つづく)※このインタビューの全文はJOC公式ウェブサイトでお読みいただけます。プレッシャーを力に——サーフィンがオリンピックの追加種目に選ばれたと聞いて、五十嵐選手はどう感じましたか。五十嵐 すごくうれしかったです。自分自身はもちろん、サーフィン界にとっても、日本にとってもうれしいことだと感じました。一方で、プレッシャーも感じるようになってきました。でも、プレッシャーを感じた方が、力を出せる気がしますし、トレーニングのモチベーションとなり、自信にもつながっています。——オリンピックで印象に残っていることはありますか。五十嵐 陸上競技のウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)などは見ていてすごい、さすがだなと感じます。他にも昨年の平昌冬季オリンピックのスノーボード・ハーフパイプで、銀メダルを獲得した平野歩夢選手が、金メダルのショーン・ホワイト選手(アメリカ)と戦った試合が特に印象に残っています。大きなプレッシャーの中でよく戦っていたと思います。平野選手は同世代の日本人選手で近い存在ということもあり、自分自身のモチベーションにもなりました。——ご両親の母国でもある日本でオリンピックが行われることについてはどう感じていますか。五十嵐 スポーツの中でもオリンピックは最大のイベントで、開催地も特別な場所です。その中で日本の東京が選ばれたことは誇らしいことだと思います。東京でオリンピックを開催することも、サーフィンがオリンピックの競技になったことも、今自分がすごくいい状態でワールドチャンピオンシップツアーのランキングでトッ五十嵐 カノア(いがらし・かのあ)1997年10月1日生まれ。アメリカ・カリフォルニア州出身。3歳でサーフィンを始める。2012年にUSA Championship U-18を14歳で優勝。17年、18年とUSオープン2連覇。19年にワールドサーフリーグのチャンピオンシップツアー第3戦でアジア人初となる優勝を飾った。木下グループ所属。私たちの東京2020宣言オリンピックのエネルギーを感じたい五十嵐 カノアつづきはこちらから▼サーフボードを操り波に乗ってテクニックを競い合う「サーフィン」。刻々と変化する唯一無二の波、自然との戦いが魅力の競技である。そのサーフィンで東京2020大会に挑む五十嵐カノア選手の心境に迫る。Text/中村聡宏Photo/Wax SuzukiPhoto/Kenyu
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