OLYMPIAN2019
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Miho Nonaka20Athlete‘s Interview東京で魅せる!注目追加種目特集を教えてください。野中 オリンピック出場権は絶対に逃したくないですし、出場するからには金メダルをとりたいと思っています。そのためにも、まずは、今年の世界選手権(8月に東京・八王子市で開催。オリンピック日本代表選考大会の一つ)で成績を残すのが目標です。最高のパフォーマンスができるよう、トレーニングしていきます。 東京オリンピックがベストなタイミングであるから頑張れます。プレッシャーもありますが、必ずオリンピックに出場し、できるだけ見晴らしの良いところからその景色を見たいと思います。(つづく)※このインタビューの全文はJOC公式ウェブサイトでお読みいただけます。クライミングへの注目——3年前、オリンピック競技になると聞いてどう思いましたか。野中 オリンピックは出るものではなく見るものだったので、初めはとにかくびっくりしました(笑)。オリンピック競技になってほしいと思ったこともなかったですし、特にオリンピックと自分を重ねて見ることはなかったです。——競技に対する注目が増えてきたことは感じますか。野中 はい。自分がスポーツクライミングを始めた頃と比較して、オリンピックが決まってからは、クライミングを知っている人も多くなりました。テレビで見る機会も、クライミングジムも増えたことはものすごく実感しますし、うれしく思っています。——いつも戦っているライバル選手たちとはどのような関係ですか。野中 幼い頃からよく知っている友達や姉妹のような存在で、仲がいいです。 競技中は勝利を目指している以上、お互いに絶対に負けたくない思いがあるので、正直なことを言えば、「失敗してくれ」と願ってしまうこともあります(笑)。でも、結局は自分と壁との戦い。対人競技というわけではないですし、ライバルのことは自分ではコントロールできないことですからね。 パフォーマンスが終わった後はたたえ合う、そういう関係です。選手一人一人の良さを分かっていますし、リスペクトし合える大切な存在です。——素晴らしい関係ですね。東京2020大会に向けて、今の思い野中 生萌(のなか・みほう)1997年5月21日生まれ。東京都出身。9歳からスポーツクライミングを始める。2013年、16歳でワールドカップに出場するようになり、16年ボルダリングワールドカップ・ムンバイ大会で初優勝。XFLAG所属。私たちの東京2020宣言栄光への登頂ルートを求めて野中 生萌つづきはこちらから▼「スポーツクライミング」は、壁を登る速さを競う「スピード」、壁を何種類登れるかを競う「ボルダリング」、どの高さまで登れるかを競う「リード」の総合成績で競う。東京2020大会に向かう野中生萌選手の本音に迫る。Text/中村聡宏Photo/AFLO SPORTPhoto/魚住貴弘

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