OLYMPIAN2013

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21ました。メッセージをお願いします。萩野　自分だけでなく、競泳ニッポンを本当にたくさんの方が応援してくださって、そのおかげでみんながオリンピックの舞台でいいパフォーマンスができました。もっともっとたくさん応援していただけるように僕たちは努力し続けなければならないし、よりいい選手でありたいと思います。本当に強いです。——レースが終わってフェルプス選手と話をされていました。萩野　「グッジョブ」と言ってもらいましたが、僕は勝負ができなかったので悔しかったですね。ニッポンのチーム力——４×２００ｍリレーは銅メダル。チームで戦うことをどう考えていましたか。萩野　メンバーが決まった瞬間から、メダルのとれるメンバーだと思っていました。日本は見劣りしないですし、「メダルをとりましょう」とメンバーに言い続けてきて。だからこそ、違った緊張感がありました。——初めてオリンピックを経験する選手もいました。萩野　第２泳者の（江原）騎士さんはすごく緊張していたと思うんですが、僕が１位で泳ぐことで少し気がまぎれてくれたかなと思います。僕が１位でいい泳ぎをすることによって、第３泳者のこぼちゃん（小堀勇氣選手）、アンカーの（松田）丈志さんにもいい流れができたらいいなと思って泳いでいました。とにかく４人の力だと思います。——今回は、金藤理絵選手が金メダルをとるなどチームがコンスタントに結果を残しました。どこがよかったと思いますか。萩野　若手もたくさんいて、ベテランもいて、バランスよくチームが編成されていたかと思います。自分のやるべきことは何かというのをよく分かっていて、第１にレースで結果を出すこと、それ以外の部分は先輩にはもちろん、後輩にも気を遣って、というのを各々がしていました。全員が全員いい結果ではなかったですけれど、自分の結果が悪くてもチームのために何かできることがあると信じて行動しているので、チームにとってプラスになっていると思います。——大会前に選手だけのミーティングで、松田選手が「オリンピックでは自分たちは戦う集団」という話をしたと聞きました。萩野　オリンピック初出場の選手が多い中で、「これはまずいぞ」と感じる雰囲気だったんです。考えすぎない分、集中しきれていない部分があって、丈志さんが言ってくれることによって、チームが引き締まりましたし、オリンピックに対する考え方がみんなの中で変わったと思います。全てを吸収して強くなる——右ひじの骨折もありましたが、４年間は長かったですか。萩野　長かったから短かったし、短かったから長かったって感じです。　けががあったから、まずは泳げることを幸せに思わなければならないと思っていました。骨折したときは、本当にみんなには迷惑をかけましたし、自分はひとりじゃ何もできないというふうに思ったので。支えてくれている人のおかげで今の自分がいる、ありきたりな言葉かもしれないですけれど、けがをしてなかったら、今回のような結果も出なかったと思います。——けがしてよかったという面もあるのでしょうか。萩野　僕はそう思います。いいことだらけの人生なんて結局は悪いことだと思う。疲れているときは休みがほしいなと思いますし、休み続けていたら頑張りたいなと思いますし、人生ないものねだりなんです。——萩野選手はロンドンオリンピックで銅、今大会では３つのメダルをとり、次の東京オリンピックがホップ・ステップ・ジャンプのジャンプになると思うのですが、強くなるために何が必要ですか。萩野　僕はいつも、強くなるために必要じゃないことってないと思うんです。そのときは悪いことに感じたとしても、必ず、最後はいいことになります。全てを吸収して強くなっていきたいですね。——その覚悟はできていますか。萩野　はい、できています。楽をして強くなりたいと思ってもいないですし、どんなことがあっても強くならなくてはいけないと思っています。——今でも十分強いと思いますが。萩野　全然足りないです。そう思わせてくれたのは、フェルプス選手。もっと強くなりたいです。——日本のたくさんの方が応援してくれていメダリストインタビュー　Hero & Heroine’s VoiceText：編集部／Interview：岩本勝暁／Photo：PHOTO KISHIMOTO、編集部（Interview）萩野 公介（はぎの・こうすけ）1994年8月15日生まれ。栃木県出身。ベビースイミングをきっかけに水泳を始め、背泳ぎと個人メドレーを中心に、学童記録を連発。2012年ロンドンオリンピックでは競泳男子400m個人メドレー銅メダルを獲得。16年リオデジャネイロオリンピックでは男子400m個人メドレー金メダル、男子200m個人メドレー銀メダル、男子4×200mリレーで銅メダルを獲得。東洋大学所属。

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