陸上男子の桐生祥秀(21)=東洋大=が9日、福井市の福井県営陸上競技場で行われた日本学生対校選手権の100メートル決勝で9秒98の日本新記録を樹立し、日本人で初めて「10秒の壁」を破った。序盤こそリードを許したが、追い風1・8メートルの好条件下で得意の中盤で加速して逆転した。五輪の花形種目で、日本勢の長年の夢だった領域に足を踏み入れ、3年後の東京五輪に弾みをつけた。
100分の1秒まで表示する現行の電気計時では1968年にジム・ハインズ(米国)が9秒95で走り、世界で初めて10秒を切った。日本人は49年遅れで悲願の9秒台突入となった。(共同)
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