日本オリンピック委員会(JOC)は8月7日、岸記念体育会館内の日本スポーツマンクラブで「日本オリンピック委員会25周年の集い」を開催しました。この式典は、1989年(平成元年)8月7日に当時の文部省(現・文部科学省)からJOCが財団法人設立の認可を受けて、ちょうど25年を迎えたことを記念して行われたもので、スポーツ界を中心に関係者150名が参加しました。
冒頭、竹田恆和JOC会長があいさつに立ち、この25年間に日本で開催された7つの国際総合競技大会を紹介。2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックについて「JOCは各競技団体のみなさまと培った全ての経験を生かして、この東京大会を成功させ、2020年以降、日本のスポーツの発展と、オリンピック・ムーブメントを通じたよりよい社会の実現、またスポーツの国際親善を通じた世界平和の構築にまい進します。それにはまず、2020年のオリンピックにおいて、日本代表選手団の活躍は必要不可欠です」と選手強化へのさらなる協力を呼びかけました。
来賓の張富士夫日本体育協会(日体協)会長は、1911年に日体協、JOCの前身となる大日本体育協会を設立した嘉納治五郎の考えに触れ、「日体協とJOCは今後も嘉納先生の志を受け継ぎ、我が国のスポーツ界を支える両輪として、加盟団体、世界中の仲間たちと協力、連携を図り、21世紀の新しいスポーツの使命を果たすべくまい進します」と述べました。
この後、JOC初代会長の堤義明最高顧問、設立時にJOC専務理事を務めた岡野俊一郎名誉委員が25年前のエピソードを紹介し、今後のJOCへ激励の言葉を送りました。
猪谷千春JOC名誉委員の乾杯の発声に続いて歓談の時間。会場には25年間のJOCのあゆみをまとめたスライドショーが上映され、参加者たちもその写真を見ては、思い出話に花を咲かせていました。
最後にあいさつに立った青木剛JOC副会長兼専務理事は「選手強化、国際総合競技大会への派遣、オリンピック・ムーブメントの推進に向けて、力を合わせて取り組み、2020年の東京オリンピック・パラリンピック成功に向けて頑張ってまいります」と述べ、今後の活動にさらなる協力を呼びかけて集いを締めくくりました。
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