日本体育協会・日本オリンピック委員会(JOC)創立100周年記念事業の実施に先駆け、JOCがアジアの一員として加盟するアジア・オリンピック評議会(OCA)の第30回総会が14日、東京都内で開催されました。
2001年の青森以来、2度目の日本開催となる本総会は、100周年をOCAやアジアの国内オリンピック委員会など国際関係者にアピールし、さらに国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長を含むIOC関係者を招待し、JOCのアジアでのオリンピックムーブメントへの貢献を広く国際的に理解してもらうことを目的に行われ、加盟45カ国・地域からの参加者を含む約400人が一堂に会しました。
冒頭、シェイク・アハマドOCA会長による開会の挨拶では、東日本大震災で亡くなられた方へ黙祷が捧げられました。続いて挨拶を行ったロゲIOC会長は、この日の未明に行われたサッカー女子ワールドカップ準決勝で勝利した日本代表チームへ祝福の言葉を送ると同時に、震災で甚大な被害を受けた日本に対して、「日本人の忍耐と勇気を持ってすれば、必ず日本は早く復興すると確信している」と述べました。
その後、日本の高木義明文部科学大臣と竹田恆和JOC会長が挨拶を行い、ロゲIOC会長をはじめ、総会出席者全員へ歓迎の意を伝えました。
続いて行われたOCA功労賞の表彰式では、日本から、日本体育協会とJOCの前身である大日本体育協会創設者で日本人初のIOC委員となった嘉納治五郎氏と、竹田JOC会長が受賞し、アハマドOCA会長から記念章が授与(嘉納治五郎氏の代行として孫の嘉納行光氏に授与)されました。
その後はオリンピック・ソリダリティーの最新情報や、ロンドンオリンピック組織委員会による大会のプレゼンテーションが行われ、さらに今後アジアで行われる各国際総合競技大会の組織委員会による報告が続き、日本からは2017年に札幌で開催する第8回アジア冬季競技大会の組織委員会によるプレゼンテーションが行われました。また、2014年に韓国・仁川(インチョン)で開催される第17回アジア競技大会の実施競技について、野球とソフトボールを1つの競技として、ソフトテニスがテニスの1種目として行われることが決定しました。
各常設委員会の委員長からの報告では、荒木田裕子OCAアスリート委員長が、12日に行われた「アジアアスリートフォーラム2011」についての報告などを行いました。
最後に役員改選が行われ、アハマド会長の6選が決定。JOC会長の竹田OCA理事は副会長に選ばれ、調整委員長を兼務、荒木田アスリート委員長は再任されました。
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