MENU ─ ニュース
2022.12.26 その他活動

「令和4年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催、38名がオリンピック・パラリンピックの価値を学ぶ

「令和4年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催、38名がオリンピック・パラリンピックの価値を学ぶ
(左から)松田丈志委員長と小口貴久JOCアスリート委員が開会のあいさつ

 日本オリンピック委員会(JOC)は11月26日、「令和4年度第1回オリンピアン研修会」をオンラインで開催しました。

 この研修会はJOCオリンピック・ムーブメント事業専門部会が所管し、同アスリート委員会が中心となって行っているもので、オリンピアン自身がオリンピズムやオリンピックの価値をあらためて学び、アスリート間のネットワーク構築を進めることにより、オリンピック・ムーブメント事業への積極的な参加を促すとともにアスリート自身の今後の活躍に役立てることを目的としています。オンライン開催となった今回は38名のオリンピアン等が参加しました。

 JOCアスリート委員会の松田丈志委員長が、冒頭開会のあいさつに立ち、JOCアスリート委員会の活動内容等を紹介しました。また、「JOCアスリート委員長に就任し、『キャリアトランジション』『SDGs』『ファンを増やす活動』の3つを考えながら、今年度の活動を行ってきました。『JOC/NFアスリート委員会合同ミーティング』では、各NFアスリート委員会の活動、現状や課題、JOCアスリート委員会と横断施策企画立案等について、皆様と意見交換を行いました。今後はNFアスリート委員会と更に連携を強化し、NFアスリート委員会における活動指針決定等の際の有益な情報共有の場になるよう、継続して実施していく予定です。本日の研修会の内容を、今後の活動に生かしていただければと思います」と参加者に呼びかけました。

「令和4年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催、38名がオリンピック・パラリンピックの価値を学ぶ
「令和4年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催

■「オリンピズム、オリンピックの価値」について学ぶ

 最初のプログラムでは、小口貴久JOCアスリート委員による「オリンピズム、オリンピックの価値」に関する講義が行われ、オリンピックを取り巻く近年の状況、オリンピックの歴史や理念、オリンピズムの定義についての説明がありました。また、東京2020大会からオリンピックモットーに『Together』という言葉が加わり、「より速く、より高く、より強く、共に」になったことが紹介されました。
プログラムの最後にはオリンピックバリューの3つの価値、「エクセレンス(卓越)」「フレンドシップ(友情)」「リスペクト(敬意/尊重)」について説明され、「本日参加しているオリンピアンの皆様はそれぞれ競技も異なるので、経験を踏まえ、是非ご自身の思いや考えを発信していただきたい」と話し、プログラムを締めくくりました。

「令和4年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催、38名がオリンピック・パラリンピックの価値を学ぶ
スキー・アルペンの佐々木明選手が「オリンピアンのセルフブランディング」について講義
「令和4年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催、38名がオリンピック・パラリンピックの価値を学ぶ
スキー・アルペン 佐々木明選手

■「オリンピアンのセルフブランディング」について

 次のプログラム「オリンピアンのセルフブランディング」では、スキー/アルペンの佐々木明選手が登壇。冒頭で佐々木選手が大切にしている5つの視点、「思考を止めない」「セルフプロモーション」「SNS」「セルフブランディング」「コミュニティ構築」についての説明がありました。
 そして、自身のコミュニティ構築と活動費の捻出のためにクラウドファンディングを活用した経験を振り返り、プロジェクトの立ち上げから活動中におけるSNSのライブ配信での告知活動や、プロジェクト期間中に意識したSNSの投稿内容や注意すべき点などが紹介されました。
 最後に、佐々木選手は「現代のアスリートは、受け身ではなく自らをブランディング、マーケティングしていく時代に突入しています。だからこそ、自分のコミュニティを持つことが大切で、自らが持つコミュニティは企業にとって大きなメリットになります。企画力、人間力、コミュニティの大きさやチャレンジ性など、自分がどれだけ引き出しを増やしていけるかがアスリートにとってマネタイズ、また自立するうえでも重要になっています」と話しました。

「令和4年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催、38名がオリンピック・パラリンピックの価値を学ぶ
オリンピアン同士の交流~キャリアを振り返り、お互いを知る~
「令和4年度第1回JOCオリンピアン研修会」を開催、38名がオリンピック・パラリンピックの価値を学ぶ
高橋成美JOCアスリート委員会 副委員長

■オリンピアン同士の交流 ~キャリアを振り返り、お互いを知る~

 最後のプログラムでは、JOCキャリアアカデミー事業の鈴木アシスタントディレクターがコーディネーターとなり、「オリンピアン同士の交流~キャリアを振り返り、お互いを知る~」というプログラムのもと、参加者によるグループディスカッションが開かれました。
はじめにプログラムの趣旨と目的が説明され、『生まれてから今日までの出来事で自身の性格や価値観に影響を与え、ターニングポイントになったエピソード』について振り返る時間が設けられました。参加したオリンピアンはそれぞれのキャリアを振り返り、グループディスカッションで発表・共有を行い、その後はオリンピアン同士で感想や質問が交わされました。
グループディスカッション終了後は、自身のキャリアを振り返り、グループ内で共有したことによってどのような気づきや学びがあったか、参加オリンピアンの意見が発表されました。

 最後に、高橋成美JOCアスリート委員会 副委員長が閉会あいさつを行い、「今日のように自身のことを振り返り、それを共有することで自分を再発見できる機会があったように、私たちがスポーツは楽しいということを積極的に発信することで多くのアスリートにも自身を再発見する機会が生まれると思います」と話し、本研修会を締めくくりました。

ページをシェア

関連リンク


CATEGORIES & TAGS


その他活動 の最新ニュース

    最新ニュース一覧