三郷市と「JOCパートナー都市協定」を締結

三郷市は31都市目のパートナー都市となった（写真：アフロスポーツ）

　日本オリンピック委員会（JOC）は1月13日、東京都新宿区のJapan Sport Olympic Squareにおいて三郷市（埼玉県）と「JOCパートナー都市協定」締結調印式を行いました。

「JOCパートナー都市協定」は、2001年5月にJOCが策定した国際競技力向上事業戦略（JOC GOLD PLAN）の「強化拠点ネットワーク構想」の一環として、各都市（原則として都道府県もしくは市）と連携し、自治体が所有するスポーツ施設をトップアスリートの選手強化に活用し、競技力向上を図ることを目的にスタートしました。

　2018年度に、締結都市からのサポートにより所期の目標は概ね達成されたことから、パートナー都市の位置づけの見直しを行い、今後はJOCと連携したオリンピック・ムーブメント推進事業を、継続的かつ長期的に実施していただける都市と締結することとしました。
　JOCが進めるオリンピック教室の実施に2016年より協力している三郷市は、JOCパートナー都市として協定を締結する31番目の都市となります。

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小谷実可子JOC常務理事（写真：アフロスポーツ）

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山下泰裕JOC会長（写真：アフロスポーツ）

　はじめにオリンピック・ムーブメント推進担当のJOCの小谷実可子常務理事から「JOCパートナー都市協定」の概要を説明した後、調印式を実施。挨拶に立ったJOCの山下泰裕会長はまず、昨年3月に予定していた調印式がコロナ禍の影響により延期となり、10ヶ月遅れで本日実施することができたことを報告しました。山下会長は、「昨年開催された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、残念なことに多くの都市・市町村で準備されてきた事前キャンプも断念せざるを得ない状況に追い込まれました。しかし、三郷市ではオリンピック発祥国ギリシャ共和国のホストタウンとして選手たちを受け入れ、選手たちも素晴らしい成績を収めました。今回の協定締結を機にさらなる連携を組みながら、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のレガシーとして繋がっていくことを期待しています」と述べました。

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木津雅晟三郷市長（写真：アフロスポーツ）

　続いて三郷市の木津雅晟市長は、平成2年にスポーツ健康都市を宣言後、運動施設の整備やスポーツ事業に積極的に取り組み、平成30年には、日本陸上競技連盟第4種公認の三郷市陸上競技場をオープンしたことを説明。また、三郷市で東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、事前キャンプを実施したギリシャ共和国のミルトス・テントグルゥ選手（陸上）が男子走幅跳で金メダルを獲得し、昨年9月に実施したオンライン交流で同選手から助言を受けた三郷市の中学生が、昨年10月の全国JOCジュニアオリンピックカップで優勝したことを紹介しました。さらに、JOCパートナー都市協定を締結したことを受けて「これまでスポーツを通じた地域活性化やギリシャ共和国とのホストタウン交流を通じた国際化に取り組んで参りましたが、締結を契機にさらなる充実を図り、みんなが微笑む街づくりを進めていく所存でございます」と三郷市のさらなる発展への決意を述べました。

＜パートナー都市一覧＞
1. 大阪市（平成14年7月30日）
2. 長野市（平成15年8月28日）
3. 福岡県（平成16年11月26日）
4. 福岡市（平成17年4月15日）
5. 広島市（平成17年9月14日）
6. 熊本県（平成18年5月11日）
7. 熊本市（平成18年5月11日）
8. 東京都（平成19年3月5日）
9. 北海道（平成19年12月18日）
10.札幌市（平成19年12月18日）
11.横浜市（平成20年3月28日）
12.広島県（平成20年4月14日）
13.兵庫県（平成20年12月1日）
14.神戸市（平成20年12月1日）
15.帯広市（平成24年3月3日）
16.秋田県（平成24年5月15日）
17.秋田市（平成24年5月15日）
18.川崎市（平成27年3月30日）
19.高崎市（平成27年4月3日）
20.千葉県（平成28年2月5日）
21.太田市（平成28年5月23日）
22.福山市（平成28年7月16日）
23.北九州市（平成28年12月16日）
24.加賀市（平成29年4月18日）
25.神奈川県（平成29年4月21日）
26.埼玉県（平成29年6月16日）
27.士別市（令和元年6月11日）
28.東京都板橋区（令和元年8月30日）
29.東京都北区（令和元年8月30日）
30.富士吉田市（令和2年3月4日）
31.三郷市（令和4年1月13日）
※日付は締結日