日本オリンピック委員会(JOC)は4月16日、2019JOCシンボルアスリート・ネクストシンボルアスリート認定式を行いました。
認定式にはJOCシンボルアスリート、JOCネクストシンボルアスリートのうち、大会に出場している選手らを除くシンボルアスリート7名、ネクストシンボルアスリート20名が出席しました。
式に先立ち、開会の挨拶に立った平岡英介JOC副会長兼専務理事・マーケティング委員長は、「JOCシンボルアスリート・ネクストシンボルアスリートの皆さんのひとり一人が、自らの行動でオリンピックやスポーツの価値、意義、素晴らしさを表現いただきたいと思います」とメッセージ。さらに、東京2020大会やそれ以降の夏季・冬季オリンピック、数多くの国際大会での活躍をはじめ、オリンピック・ムーブメントの普及活動において、シンボルアスリート・ネクストシンボルアスリートが子どもたちに夢と希望を届ける「オリンピックの伝道師」となることに期待の言葉を送りました。加えて、JOCとしても「シンボルアスリート・ネクストシンボルアスリートとともにオリンピックの魅力、力を多くの国民の皆さまに届けていく努力を続けていきたいと思います」と誓いました。
司会進行を務めた福澤朗さんによる概要説明の後、JOCシンボルアスリート認定式が執り行われ、7名のシンボルアスリートが登壇。認定の証しとして、JOCゴールドパートナーであるアシックス協力のもと製作されたウェア上下、Tシャツ、シューズが平岡副会長より贈呈されました。また、ウェア贈呈後、シンボルアスリートは今後の目標、抱負などをコメントしました。
・瀬戸大也選手(水泳・競泳)
「今年は7月の世界選手権でもう一度、王座奪還をしたいと思います。世界選手権で金メダルをとれば、来年の東京オリンピック日本代表に内定するので、今年中に内定できるように頑張りたいと思います。また、最初はネクストシンボルアスリートから選んでいただいたのですが、そのときは入江陵介選手がシンボルアスリートで、入江選手のようになりたいと思って頑張ってきました。そしてシンボルアスリートに選んでいただいて、すごくうれしく思っています。このシンボルアスリートという肩書きをいただいて、競技の面でもしっかりトップでいけるように頑張りたいと思います」
・小平奈緒選手(スケート・スピードスケート)
「3月下旬の2週間くらいがオフだったのですが、もう来シーズンに向けて始動しています。オフの時間はお世話になった方々に挨拶にうかがったり、軽く体を動かしながら勢いを止めないように過ごしていました。シンボルアスリートは日本を代表するアスリートとして、スポーツの価値というものを発信していく義務があると思いますので、そこにしっかりと責任感を持ちつつ、自分の人生をしっかりとしたものにできるよう、頑張っていきたいと思います」
・髙木美帆選手(スケート・スピードスケート)
「今シーズンは最後のレースで世界記録を樹立することができて、世界記録保持者になったのですが、記録を保持することに意識を置くのではなくて、さらに更新していけるように進んでいきたいと思います。シンボルアスリートは見本となる選手でいなくてはいけないと個人的には思っていますので、私生活の部分でも、選手としても、若いアスリートから憧れてもらえるように、また、周りの方々に応援してもらえるように行動していきたいと思います」
・宇野昌磨選手(スケート・フィギュアスケート)
「このようなすごい選手がたくさんいる中で、僕がこの場に立っていることはすごく光栄です。シンボルアスリートだからではなく、皆さんはアスリートだからこそ自分で何かを持って、何かを成していると思いますので、僕からネクストシンボルアスリートの皆さんに特に何かを伝えることはないのですが、これから僕も頑張っていきたいと思います」
・登坂絵莉選手(レスリング)
「私はリオデジャネイロオリンピックの後、手術があり、なかなか結果を出せない日々が続いているので、まずは国内で勝つことを考えて過ごしています。私もネクストシンボルアスリートから選んでいただいて、そのときに浜口京子さん、吉田沙保里さんがシンボルアスリートでした。私はずっと先輩たちの背中を見て練習してきたので、私も、実力もそうですし、人としても先輩たちのような選手に成長していきたいと思います」
・三宅宏実選手(ウエイトリフティング)
「オリンピックの魅力はたくさんありますが、全世界が注目するスポーツの祭典でもあり、日本中の皆さんからたくさんの応援をいただけるというのがオリンピックならではの魅力だと思います。日ごろからご支援をいただいているからこそ合宿など色々なことができているので、感謝の気持ちを忘れずに、結果として記録を残せるように頑張っていきたいと思います」
・阿部一二三選手(柔道)
「今年の世界選手権で3連覇がかかっていますので、まずは3連覇に向けて頑張っていきたいと思います。また、シンボルアスリートとしてスポーツの顔となれるように、自覚と誇りを持ってこれからも頑張っていきたいと思います」
続けて執り行われたJOCネクストシンボルアスリート認定式では、20名のネクストシンボルアスリートが登壇。代表して大橋悠依選手(水泳・競泳)が挨拶に立ち、「瀬戸選手もネクストシンボルアスリートから始まったということで、同じ道を歩むことができて大変うれしいですし、偉大な先輩に追いつけるように頑張りたいです。ここにいる様々な競技の選手たちと切磋琢磨して世界の舞台で活躍し、見てくださるたくさんの方々に勇気、感動を届けられるような選手になりたいと思っています」と抱負を述べました。
最後にシンボルアスリート・ネクストシンボルアスリート、JOC役員、スポンサーによるフォトセッションが行われました。
■JOCシンボルアスリート
・瀬戸 大也(水泳/競泳)
・渡部 暁斗(スキー/ノルディック複合)
・内村 航平(体操/体操)
・小平 奈緒(スケート/スピードスケート)
・髙木 美帆(スケート/スピードスケート)
・宇野 昌磨(スケート/フィギュアスケート)
・登坂 絵莉(レスリング)
・三宅 宏実(ウエイトリフティング)
・阿部 一二三(柔道)
・髙橋 礼華(バドミントン)
・松友 美佐紀(バドミントン)
■JOCネクストシンボルアスリート
・大橋 悠依(水泳/競泳)
・仲澤 春香(ボート)
・田村 陸(ホッケー)
・小早川 志穂(ホッケー)
・宇佐美 正 パトリック(ボクシング)
・木下 鈴花(ボクシング)
・谷川 翔(体操/体操)
・馬瓜 ステファニー(バスケットボール)
・稲川 くるみ(スケート/スピードスケート)
・横井 ゆは菜(スケート/フィギュアスケート)
・吉永 一貴(スケート/ショートトラック)
・志賀 葵(アイスホッケー)
・志賀 紅音(アイスホッケー)
・川井 梨紗子(レスリング)
・髙山 大智(セーリング)
・鈴木 梨羅(ウエイトリフティング)
・部井久 アダム 勇樹(ハンドボール)
・中山 佳穂(ハンドボール)
・石上 優大(自転車)
・戸上 隼輔(卓球)
・大藤 沙月(卓球)
・神村 ひより(馬術)
・上野 優佳(フェンシング)
・素根 輝(柔道)
・後藤 希友(ソフトボール)
・永原 和可那(バドミントン)
・松本 麻佑(バドミントン)
・中口 遥(ライフル射撃)
・平野 優芽(ラグビーフットボール)
・土肥 圭太(スポーツクライミング)
・折原 梨花(クレー射撃)
・松澤 弥子(カーリング)
・吉川 恭太郎(トライアスロン)
・中山 彩理香(トライアスロン)
・前田 秀隆(テコンドー)
■JOCシンボルアスリートについて
実力、知名度、将来性などを踏まえてJOCが選考した、オリンピズムに賛同するアスリート。JOCの唯一無二のシンボル的存在としてJOCのオリンピック・ムーブメント推進事業及びマーケティング活動に協力することを通じて、日本のスポーツ界全体をリードすることが期待されています。(2005年から開始)
■JOCネクストシンボルアスリートについて
次世代の日本を代表する選手として、オリンピックをはじめとする国際総合競技大会において活躍が期待され、オリンピズムの目的に賛同するアスリート。各競技団体から推薦され、JOCが認定します。(2013年から開始)
■NIPPON ATHLETESマーケティングプログラムについて
2015年から2020年まで実施される公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会とのジョイントマーケティングと並行して、JOC独自で実施するマーケティングプログラム。オリンピックおよびユースオリンピック以外の国際総合競技大会の日本代表選手団に関わる権利内容等で構成されています。なお、本プログラムによる収益は、オリンピックおよびユースオリンピック以外のJOCが派遣するアジア競技大会、ユニバーシアード競技大会等の選手派遣や選手強化活動等に充当いたします。
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