日本オリンピック委員会(JOC)は、10月6日に千葉県の袖ケ浦市立根形中学校にて、「JOCオリンピック教室」を開催した。JOCオリンピック教室は、オリンピック・ムーブメントの普及・啓発を目的とした取り組みで、オリンピアン(オリンピック出場選手)を講師として招き、オリンピズム(オリンピック精神)やオリンピックの3つの価値「オリンピックバリュー=卓越(Excellence)、友情(Friendship)、敬意/尊重(Respect)」を体験的に学ぶ授業だ。中学生を対象に、運動と座学を通して、オリンピックバリューを身近に感じてもらうことを目的としている。
みんなの憧れの選手たちも、同じことを思っていると感じてほしい
3時限目と5時限目は、陸上競技の千葉真子先生(アトランタ1996大会出場)の運動の時間。初めに、生徒たちへ憧れの選手がいるかを問いかけ、憧れの選手は雲の上の存在に見えるかもしれないが、実はオリンピックバリューに通じた同じ思いや考えを持っていることを感じてほしいと伝えた。準備運動では、速く走るためのコツを交えながらストレッチに取り組み、その後、学んだ走り方を実践するために体育館を3周した。主運動では、視覚障がいのあるランナーと伴走者が「絆」と呼ばれるたすきを持って走ることにちなんだ「絆リレー」を実施。2人1組でたすきを持ち、チーム毎にコーンを回って走るリレーに挑戦した。生徒たちは、自分たちの記録をさらに更新できるよう、各チームで作戦を考えながら協力して取り組んだ。
自分の人生の主役は自分
千葉先生の座学の時間では、自身の紹介映像を見ながら競技人生を振り返った。陸上競技の強豪校におり、上位グループの練習についていけない時期が続いたが、怪我で走れなくなったことを転機に、筋力トレーニングなど皆が嫌がることに、方法を工夫して積極的に取り組んだ。その結果、復帰後は実業団などから声がかかる基準を超える速さで走れるようになった。一方で、優勝を逃した責任を感じたり、オリンピック出場がかなわず、ふさぎ込んだりする挫折も経験。それでも「自分の人生の主役は自分」と、落ち込んだ経験をバネに一歩ずつ前へ進んだ。最後に、自分と、そして周りの友達を大切にして、将来はAIに代わることのできない「人財(人は財産)」になってほしいとエールを送った。
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