第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)は21日、東海市民体育館でカバディの予選ラウンド(グループA)が行われ、男子日本代表がアジアの絶対王者であるインド代表と対戦。24―49で敗れ、黒星スタートとなったものの、会場を包み込んだ大歓声のなか最後まで強敵に喰らいつく健闘を見せた。
満員の観客から大きな熱気に包まれるなか始まった第1ハーフ。日本は先制点を奪う好スタートを切ったものの、インドの強固な守備陣に足技の攻勢を阻まれ、次第にリードを許す展開へ。日本は一進一退の攻防から巻き返しを図り、相手の隙を突く仕掛けを見せるが、インドの体格を活かした素早い攻撃に苦しめられる。2―11のビハインドの場面でスーパータックルを狙うも実らず、相手のペースで試合が進む。それでも鈴木祥矢が鋭いフットワークと足技で着実に得点を重ね、守備陣も相手レイダーに食らいつく。会場から巻き起こる「ニッポン」コールの大声援に背中を押された日本は、鈴木の連続得点に加え、荒竹大輝の見事なタックルで相手の生還を阻止。さらに相手の「DO or DIE(3回目までに得点が必須となるレイド)」の場面で降旗諒と阿部哲朗の絶妙な連携タックルが決まり守備に成功する。代わって投入された佐藤史尭も鮮やかなハイキックで得点を奪い見せ場を作ったが、9―31と大きくリードを許して前半を折り返した。
迎えた第2ハーフ、インドの猛攻に対し、日本は金子夢大と荒竹の2人となった窮地でも粘り強い守備で一時踏みとどまる。その後もエースレイダーの鈴木や、スピードを活かした金子が果敢に相手陣内へ攻め込む。さらにDO or DIEの場面では真仁田悦輝が素早いフットワークと相手の仕掛けをかわす巧みな動きで連続得点をマーク。終盤には相手の鋭いアタックに対し阿部が完璧なタックルを決め、チーム一丸となった連携で相手レイダーを完全に封じ込んだ。最後は大澤佑太が連続2得点を挙げて意地を見せたものの、24―49でタイムアップとなった。
■試合後のコメント(ミックスゾーンより)
阿部哲朗(キャプテン)
「もっとやれたという思いがあります。チームでも対策を持って臨んだのですが、序盤から気持ちが行き過ぎてしまい、本来強みにしている守備をぶつけることができませんでした。格上相手にこちらから先手を取ろうと焦ってしまい、噛み合わなかった部分が反省点です。インドは守備範囲が非常に広く、簡単に懐へ入らせてくれない凄さがありました。ただ、日本人のスピードや守備の集まりといった強み、そしてこの3年間で積み上げてきたレイダーの力は決して負けていないと確信できました。そこは自信を持って次の試合に繋げていきたいです。試合が停滞しそうな時でも、会場の皆さんがワンプレーごとに大きな歓声を送ってくださり、最後まで戦い抜く力になりました。本当に今までになかったような素晴らしい雰囲気のなかでプレーできています。今日の試合で出せなかった『日本らしい集まりの早い守備』をしっかり見せたいです。相手も粘り強い戦いをしてくると思いますが、チーム一丸となって泥臭く勝ちきりたいと思います」
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