日本オリンピック委員会(JOC)は、7月3日に岡山県の岡山市立緑ヶ丘中学校にて、「JOCオリンピック教室」を開催した。JOCオリンピック教室は、オリンピック・ムーブメントの普及・啓発を目的とした取り組みで、オリンピアン(オリンピック出場選手)を講師として招き、オリンピズム(オリンピック精神)やオリンピックの3つの価値「オリンピックバリュー=卓越(Excellence)、友情(Friendship)、敬意/尊重(Respect)」を体験的に学ぶ授業だ。中学生を対象に、運動と座学を通して、オリンピックバリューを身近に感じてもらうことを目的としている。
バスケットボールから学ぶ「挑戦」と「協力」
バスケットボール競技の岡里明美先生(アトランタ1996大会出場)の運動の時間は、冒頭に、運動が得意でなくても失敗を恐れずに、元気に積極的に参加してほしいと生徒に伝えた。また、ルールを守る、友達と協力する、説明中は床にボールを着かないことの3つを約束した。準備運動では、バスケットボールを持ったまま前屈、体側伸ばし、アキレス腱伸ばしなどを行った後、頭・お腹・足の周りでボールを回す、頭上に投げたボールをキャッチする間に拍手をするなど、ボールハンドリングを通してバスケットボールに慣れた。主運動では、円になって両隣以外にパスを回す競争を行い、途中で作戦タイムを設け、順番やパスの相手を決めるなど工夫を重ねた。更にシュート競争では、チームで声を掛け合い、ボールを渡す速さやシュートの軌道を意識して取り組んだ。最後には、3つの約束を守って活動できたことを振り返り、友達や先生へお互いに拍手を送った。
夢への挑戦と仲間への感謝から学ぶオリンピックバリュー
座学の時間は、オリンピックの意義とオリンピックバリューについて生徒と共に考えた。近代オリンピックを提唱したピエール・ド・クーベルタンの思いに触れ、オリンピックは単なる競技大会やメダル争いではなく、スポーツを通じて国や文化、宗教の違いを越え、世界平和につながると説明した。その上で、オリンピックバリューは、選手だけの特別な価値ではなく、努力すること、協力すること、相手を思いやること、感謝することなど、生徒の日常生活にもあると伝えた。自身の経験として、身長へのコンプレックスをきっかけに夢を持ち、親元を離れて強豪校へ進学、困難を乗り越えてオリンピックに出場するまでの道のりを紹介した。また、ライバルであり友人でもある仲間との関係や、進路を後押ししてくれた中学校の校長先生への感謝を通して、友情や尊敬の大切さを話した。グループワークでは、生徒たちが運動の時間や日常生活の中にあるオリンピックバリューを話し合い、身近な行動が自分の人生を豊かにし、それが世界平和にもつながることを学んだ。
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