日本オリンピック委員会(JOC)は現在、日本オリンピックミュージアム(JOM)で、企画展「TEAM JAPAN WINTER FEST in JOM」の後期展示を開催しています。
この企画展は、ミラノ・コルティナ2026冬季大会に挑んだTEAM JAPANが見せた名シーンを、彼ら自身が使用した競技用具やウェアとともに紹介する内容となっています。
ミュージアム1階のウェルカムサロンには、競技用具やウェアなど、実際にミラノ・コルティナ2026冬季大会で選手が使用したアイテムが展示されています。各アイテムと一緒に、使用した選手が残したコメントがパネルとして展示されており、ミラノ・コルティナ2026冬季大会の熱闘の記憶が蘇るような展示となっています。
またウェルカムサロンの奥の壁面には、アスリートがミラノ・コルティナ2026冬季大会で見せた象徴的なシーンを写したパネルが展示されています。「卓越(Excellence)」「友情(Friendship)」「敬意/尊重(Respect)」という3つのオリンピック・バリューや、「ともに、一歩踏み出す勇気を。」という今大会のTEAM JAPANのコンセプトを体現するような写真となっておりますので、ぜひこちらにもご注目ください。
さらに、ウェルカムサロンの一角にはメダリストの直筆サイン入りのパネルや大会後にメダリスト本人から採取した手形が展示されています。こちらの手形には手を触れていただくことができますので、ぜひご自身の手とメダリストの手を比べて見てください。
このほかにも、競技用具に触れたり、VRで手軽に体験できる冬季競技体験コーナーや、過去大会関連アイテムなども展示されていますので是非お越しください。
4月19日には本企画展の関連イベントとして、公益財団法⼈全日本スキー連盟(SAJ)協力のもと「オリンピアントークショー」を開催しました。このイベントでは小谷実可子JOM副館長(JOC常務理事)が進行を務め、男子ビッグエアで金メダルを獲得した木村葵来選手(スキー/スノーボード)と、男子モーグルで銅メダル、男子デュアルモーグルで銀メダルを獲得した堀島行真選手(スキー/フリースタイル)の2人によるトークショーが行われました。
まず、自己紹介を兼ねて競技を始めた経緯について質問されると、木村選手は「スノーボードが趣味だった父に連れられて4歳頃から始めました。オリンピックを目指したきっかけは、ソチ2014冬季大会のスロープスタイルを観てかっこ良く感じ、自分もこの競技をやってみたいと思ったからです」と、堀島選手は「自分も幼少期から両親の影響で毎週末スキーに行っていました。週末は色々なところから集まる同年代の子たちと一緒にスキーをするのが習慣でした。小学校の卒業文集では『オリンピックに出場したい』と、中学校3年生のときに20歳の自分に向けた手紙では『金メダルを獲っていますか?』と書いていました。その言葉まであと一歩のところまで来ているので、今後4年間も頑張りたいと思います」と、それぞれ語りました。
続いて、ミラノ・コルティナ2026冬季大会での2人の競技映像を一緒に観覧し、その場面についてそれぞれ想いを語りました。男子ビッグエア決勝の3本目の映像を見た木村選手は「2本目で転倒してしまったのですが、2本目でミスした部分を修正できれば3本目はトップに立てると分かってはいたので冷静な状態でした」と振り返り、「ワールドカップでも優勝したことがなかったので、実際に優勝してみてメダルを手に取ったときには、これが金メダルなのかと感じました」と、金メダルを獲得した瞬間の思いを振り返りました。
男子デュアルモーグル準決勝の映像を見た堀島選手は「まずは決勝に上がって銀メダル以上を確定させたいと思っていました。今大会での引退を表明していたミカエル・キングスベリー選手(カナダ)が決勝に上がってくることは分かっていたので、準決勝の相手のマット・グラハム選手(オーストラリア)も強敵でしたが、しっかりと勝ちきって決勝で勝負したいと思っていました。」とコメント。そして小谷常務理事からデュアルモーグル2回戦(初戦)で後ろ向きでゴールしたことについて触れられると、「オリンピック新種目の一本目だったので、緊張もあって身体が動きづらかったです。バランスを崩したり後ろ向きになりながらもなんとかゴールをした瞬間は流石に負けたと思いましたが、相手のミスもあり勝つことができました」と諦めずに粘りを見せたレースを振り返りました。
その後、木村選手が本企画展で展示する今大会で使用したスノーボードを披露。そのボードについて木村選手は「ミラノから一緒に持って帰ってきたわけではないので、帰国して初めてこの板を見ました。事前に『この板を使うぞ』ということはあまり決めていなくて、カバーを空けた瞬間に出てきたこれを使用しました」とエピソードを語りました。
一方で堀島選手は用具と一緒に移動すると語り、「2セット持ち歩いていて基本的には全く一緒の型なのですが、シリアルナンバーの終わりが『123』になっていて表彰台を連想させる方を選びました」と、展示されている板に関するエピソードを紹介しました。
最後に木村選手が「オリンピックで選手が使用した用具を実際に見られるのはなかなかない機会ですので多くの方に間近で見ていってほしいと思います。自分自身4年後のフランス・アルプスで開催される冬季大会を目指しますし、4歳下の弟(木村悠斗選手)もワールドカップを転戦して表彰台に上がったりしているので、4年後は一緒に表彰台に上がれるように頑張りたいと思います」と、堀島選手が「展示されている多くの言葉や用具を見て、オリンピックに本気で挑んだ選手たちの姿を展示から感じることができました。自分もそのような想いを込めて展示させていただいているので、ぜひ皆様にもそのような想いを感じてもらえたら嬉しいです」と、これから来館される方に向けたメッセージや今後の豊富を述べ、トークショーは締めくくられました。
トークショー後、参加者からの質問コーナーや両選手との写真撮影が行われ、大盛り上がりのうちにイベントが終了しました。
なお、「TEAM JAPAN WINTER FEST in JOM」後期展示は6月7日までの開催となっておりますので、ミラノ・コルティナ2026冬季大会でTEAM JAPANが見せた活躍を振り返りに、是非お越しください。
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