味の素株式会社がミラノ・コルティナ2026冬季大会でTEAM JAPANに提供されるスペシャルメニューを発表

味の素株式会社ビクトリープロジェクト® 「TEAMJAPANミラノ・コルティナ2026サポート計画発表会」が開催（写真：アフロスポーツ）

　日本オリンピック委員会（JOC）はこの度、TEAM JAPANゴールドパートナーである味の素株式会社より、ミラノ・コルティナ2026冬季大会期間中にスペシャルメニュー「POWER GYOZA DON」を提供されることとなりました。12月10日に味の素株式会社ビクトリープロジェクト® 「TEAM JAPANミラノ・コルティナ2026サポート計画発表会」が行われ、橋本聖子JOC会長、ミラノ・コルティナ2026冬季大会TEAM JAPANの伊東秀仁団長、味の素株式会社取締役代表執行役社長最高経営責任者の中村茂雄氏、日本パラスポーツ協会パラリンピック委員会（JPC）の三阪洋行委員長が出席したほか、プロフィギュアスケーターの荒川静香氏、パラスノーボードの小須田潤太選手が参加しました。

　2003年にスタートしたビクトリープロジェクト®は、TEAM JAPANおよびその候補選⼿を対象とした、国際競技⼒向上およびメダル獲得数増のための『⾷とアミノ酸』によるコンディショニングサポート活動です。また「JOC G-Road Station（GRS）」は、選手村での食事を補完するために、選手たちの体と心に必要な栄養素を摂り続けることができるTEAM JAPANのサポート拠点です。選手村近隣の立地に設置され、食べ続けやすい・食べなれた「和軽食」を提供し、現地での良好なコンディション維持・栄養面（エネルギー補給）のサポートを行います。ミラノ・コルティナ2026冬季大会では3拠点に設置される予定となっており、今回発表されたスペシャルメニュー「POWER GYOZA DON」も提供されます。

味の素株式会社ビクトリープロジェクト® 味の素株式会社取締役代表執行役社長最高経営責任者の中村茂雄氏（写真：アフロスポーツ）

　はじめに主催者を代表して中村社長が、味の素グループの創業の志・パーパス、ビクトリープロジェクト®について、TEAM JAPNミラノ・コルティナ2026サポート計画について説明を行い、「何より寒さの厳しい競技、環境において、アミノ酸と食事の提供により少しでも競技の緊張感から解き放たれてリラックスできるよう、ぜひ私たちのサポート拠点で、温かい日本食を食べてパワーを充填していただき、競技において最高のパフォーマンスを発揮していただけるよう、TEAM JAPANの一員として全力でサポートを行ってまいります。ミラノ・コルティナ2026冬季大会では、アミノサイエンス®でTEAM JAPAN1人1人の挑戦を後押しします」と挨拶しました。

橋本聖子JOC会長（写真：アフロスポーツ）

　続いて、橋本会長が登壇し「コロナ禍で開催された北京2022冬季大会において、外出できない状況下で味の素の皆様にご用意いただいた食事が選手の心に寄り添い、ウェルビーイングの実現に向けてご支援いただいたおかげで、多くのメダルを獲得することができました。トータルコンディショニングの中で『食』は選手の命と健康、そして心の支えになるものだと思います。日頃からのサポートをしっかりと力に変えて結果を出し、一体となって真のTEAM JAPANを築き上げるために頑張ってまいります」と挨拶しました。

日本パラスポーツ協会パラリンピック委員会（JPC）の三阪洋行委員長（写真：アフロスポーツ）

　次に、三阪委員長が登壇し「ご提供いただいた商品は、大会期間中の食事に対する不安を解消する重要な役割を果たしていると感じています。また、アミノ酸接種の商品提供だけでなく、選手に寄り添ったサポートを長い間続けていただいており、必要不可欠な存在となっています。パラリンピックチーム一同、練習を続けた成果を最大限に発揮し、活力ある共生社会の実現に向けて、パラリンピアンが体現するパラリンピックの価値を皆さまにお伝えできるよう頑張ってまいりたいと思います」と述べました。

ビクトリープロジェクト®のプロジェクトリーダーを務める上野祐樹氏（写真：アフロスポーツ）

　そして次に、ビクトリープロジェクト®のプロジェクトリーダーを務める上野祐樹氏が登壇し、ミラノ・コルティナ2026冬季大会でのサポート内容について述べました。オリ・パラ共通のサポート拠点であるビクトリープロジェクトブースでは、アミノバイタル®やインスタントスープなどが提供されます。またJOCと共同で運営する「GRS」では、広範囲にわたるクラスターに対応するため、ミラノエリアに本拠点を置き、リヴィーニョ、プレダッツォにサテライト拠点を設け、和軽食やスペシャルメニューが提供されます。続けてJPCと連携した栄養サポート拠点である「いつでも、ふぅ。広場」についての説明もあり、上野氏は最後に「『アミノサイエンス®でTEAM JAPAN1人1人の挑戦を後押しする』これをしっかりと実現させるために、さらに連携を深めて、しっかりと現地に向かいたいと思っております」と述べました。

荒川静香氏、小須田潤太選手、上野祐樹氏によるトークセッションの様子（写真：アフロスポーツ）

　続いて、荒川氏、小須田選手、上野氏によるトークセッションが行われ、選手視点でのビクトリープロジェクト®のサポートやその進化について語られました。はじめに、大会本番が近づいてきたこの時期の心境について問われ、荒川氏は「最後の追い込みの時期であるとともに、シーズン序盤から高い緊張感の中過ごしているため、心身ともに元気でないといけないという思いも強く、コンディションに関しては、非常に気を遣いながら過ごしていました」と、小須田選手は「本番に向けて、残りの練習をどれだけ効率よく積み上げていけるかに注力し、トレーニングに励んでいます」とコメント。

トークセッションに登壇した荒川静香氏（写真：アフロスポーツ）

トークセッションに登壇した小須田潤太選手（写真：アフロスポーツ）

　続けてアミノバイタル®との出会いや摂取の仕方について語られ、次にビクトリープロジェクト®の昔と現在のサポートを比較して、荒川氏は「研究を重ね、アップデートし続けてくださるおかげで選手にとって心身ともに大きなサポートになっていると感じます。場所も含め、食事は選手にとって非常に重要であるので、安心感があり、試合に集中しやすい環境になっていると感じます」と述べ、さらに「うまみが含まれ、食欲のスイッチとして働いてくれる汁物を提供していただけるだけでなく、その効果まで教えていただけると実感しながら摂取でき、心理的なサポートにもなると思います」と述べました。パラアスリートならではの現場でのコンディショニング課題と冷凍弁当「あえて、」について聞かれた小須田氏は「選手村から食堂までの移動が少し課題になっていますが、この冷凍弁当はとても美味しく便利であるため、大会期間中はずっと食べたいと思います」と述べました。

　続いて味の素株式会社がサポートしている渡部暁斗選手（スキー／ノルディック複合）、新濱立也選手（スケート／スピードスケート）、坂本花織選手（スケート／フィギュアスケート）からビデオメッセージが送られました。

スペシャルメニューを発表する荒川静香氏と松井聡サポートディレクター（写真：アフロスポーツ）

　最後に荒川氏から「本番まで残り数カ月になり、選手たちは今が頑張り時だと思いますが、この温かいサポートが選手たちのパワーになると思います。夢の舞台で全員が、最高のパフォーマンスを発揮することができるよう応援したいと思います」と、小須田選手から「厚いサポートをいただき、、感謝の気持ちでいっぱいです。今大会は優勝を目標に、北京2022冬季パラリンピックから4年間、全力でトレーニングに励んできました。残りの期間も変わらず、毎日の練習に全力で取り組み、目標を達成できるよう頑張っていきたいと思います。応援の程よろしくお願いします」と意気込みが語られ、トークセッションが締めくくられました。

　そして、スペシャルメニュー開発に携わった味の素株式会社サポートディレクターの松井聡氏が登壇し、「POWER GYOZA DON」が発表されました。冒頭、松井氏は「去年の11月からレシピ開発がスタートし、ビクトリープロジェクト®として、どのようなメニューであれば、TEAM JAPAN1人1人の挑戦を後押しできるのかということを試行錯誤しながらやってまいりました。途中で苦労することもうまくいかないこともありましたが、無事にこの日を迎えられ嬉しく思っております」と語りました。「POWER GYOZA DON」は、ミシュランシェフである徳吉洋二シェフと共同開発され、エネルギー確保に必要な栄養素を美味しい食事の中で摂取することができ、元気な力が湧いてくるギョーザが乗せられた丼となっています。試食をした荒川氏は「しっかりと野菜が入っており、たんぱく質も摂れ、さらに日本の味を感じることができるため、日本から離れた土地で頑張る選手にとってスペシャルな1品だと思います」と感想を述べ、松井氏は「エネルギーを摂ることを苦に思わず、美味しく身体に良いという究極のサポートを現地で実現できるように最後までしっかりとやっていきたいです」と締めくくりました。

質問に答える橋本聖子JOC会長（写真：アフロスポーツ）

　質疑応答の場面では、大会で選手たちに期待すること、そしてどのように大会を盛り上げていきたいかを問われた橋本会長は「選手が躍動する大会にしていきたいと思っています。そのためには、コンディショニングが一番重要になってきますので、GRSでTEAM JAPAN一体となって、選手がそれぞれの目標が達成できるような大会になってもらえたらと思います。またTEAM JAPAN一丸となって、表彰台の一番高いところにたくさんの選手が立つことができるように、頑張っていきたいと思っております」と述べました。

味の素株式会社グローバルコミュニケーション部スポーツ栄養推進グループグループ長の中谷智彦氏（写真：アフロスポーツ）

　最後に味の素株式会社グローバルコミュニケーション部スポーツ栄養推進グループグループ長の中谷智彦氏が登壇し「私たちは20年以上にわたり、選手の挑戦を支えてまいりました。スポーツには、人々に勇気と希望を与える力があると思っております。選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、食とアミノ酸と科学の力で支えることを誇りに思っております。また、この取組は単なる競技のサポートにとどまらず、健康的な食の価値を社会に広げることが未来世代の健やかな成長につながるものという信念を持って取り組んでおります。TEAM JAPANの一員として、選手の皆さん1人1人のなりたい姿の実現に向けて、全力で伴走していきたいと考えています。ぜひここから始まる新しい挑戦に期待してください。そして応援の輪を広げ、ともに未来をつくる仲間になってくれれば幸いと存じます」と閉会の挨拶を述べ、発表会が締めくくられました。