日本オリンピック委員会(JOC)は2月4日、東京都内で第9回アジア冬季競技大会(2025/ハルビン)のTEAM JAPAN結団式を開催しました。式典には選手151名、監督・コーチ等77名のTEAM JAPAN総勢228名(1月29日時点)のうち、海外での遠征・合宿等に参加している選手らを除く45名が出席しました。
最初に国歌斉唱が行われた後、主催者を代表して三屋裕子JOC副会長が登壇。「アジア冬季競技大会としては2017年の札幌大会以来8年ぶりに開催される今大会のスローガンである『冬の夢、アジアの愛』には、ウィンタースポーツを通じて、アジア各国・地域の繋がりを深めるという願いが込められています。コロナ禍を乗り越えた今、スポーツの力で再び人と人を繋ぎ、国・地域や文化の壁を越えた交友と相互理解を深める機会となることを願っております。また今大会は、翌年のミラノ・コルティナダンペッツォ2026冬季オリンピックの開催を控え、他国・地域のアスリートとの自己の競技力の違いをリアルに感じる場として、そしてオリンピックに向けた更なる競技力向上の場として、重要な大会となります。参加されるアスリートの皆様におかれましては、本大会で最高のパフォーマンスを発揮し、更なる高みを目指すとともに、真摯に競技に向かう姿を通して、国民の皆さんに勇気や感動を届けていただくことも期待しています」と挨拶しました。
続いて、TEAM JAPANの原田雅彦団長をはじめ、渡邊陽紀旗手(カーリング)、山田梨央旗手代行(スケート/スピードスケート)ら各競技の選手団を紹介。団旗授与では、秩父宮殿下よりご下賜の団旗が三屋副会長より原田団長へ、原田団長より山田旗手代行介添えの下、渡邊旗手へと授与されました。
次に、来賓を代表して武部新文部科学副大臣から祝辞が述べられ、「選手の皆様には、日頃の練習の成果を思う存分発揮し、TEAM JAPANとしての誇りと自覚を持ってベストを尽くしていただきたいと思います。これまで指導者や家族、仲間の支えを力にして、アスリートとして自らの限界に挑み続け鍛錬を重ねてこられた皆様の勇姿は、多くの国民に大きな夢と感動を与えてくれることと思います。また、この機会に競技のみならず、アジアの仲間との交流を深め、スポーツを通じた国際親善に大いに貢献されることを期待します」と激励しました。
また、呉江浩中華人民共和国駐日本国特命全権大使は「3年前の北京2022冬季オリンピックで素晴らしい成績を収めたTEAM JAPANの皆さんにおかれましては、今大会においてもさらに多くの記録を更新し、若い選手が夢を叶える舞台になることを願っています。ウィンタースポーツで結ばれる日本と中国の縁は既に40年あまりの歴史があり、両国民の友情を深める絆です。今大会が新たなきっかけとなり、この分野における両国の交流が一層増進されることと信じております」とTEAM JAPANへメッセージを送りました。
続いてTEAM JAPANから原田団長が代表して挨拶に立ち、選手たちが競技を通してアジア各国、地域との国際交流を促進することを期待するとともに、「先日開催されたFISU冬季ワールドユニバーシティゲームズ(2025/トリノ)では、7個の金メダルを含む19個のメダルを獲得する活躍を見せてくれました。この勢いを我々も引き継ぎ、そして来年のミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックに繋げられるよう、真摯に取り組んでまいります」と抱負を述べました。また、「2026年には愛知・名古屋アジア大会が開催されます。参加するアジア各国・地域の選手団に敬意を表し、また次のアジア大会のホスト国のTEAM JAPANとして日本の文化や伝統を積極的に発信することで、将来世界に通用する国際人として成長することを期待しております。今回参加する皆さんは競技力や人間力が備わったTEAM JAPANの一員です。『スポーツの価値を守り、創り、伝える』というJOCのビジョンの下、スポーツの価値をアジア、そして世界中に広めてほしいと思います」と語りました。
最後に渡邊旗手が「今大会のTEAM JAPANに選ばれたことを誇りに思い、自覚と責任を持って大会に臨みます。競技においては日々の努力の成果を存分に発揮してまいります。今大会は前回の札幌大会以来8年ぶりに開催される大会です。この貴重な機会にアジア各国・地域の選手たちとスポーツを通じて交流を深めていきたいと思います。そして、これまで支えてくださった方々や、応援してくださった全ての皆さんに心より感謝をし、全力で戦い抜くことを誓います。」と決意表明を行い、また山田旗手代行が「これまで多くの方々にご支援いただき、今日この日を迎えることができました。皆様への感謝の気持ちを込め、最高のコンディションで大会に臨み、それぞれがベストなパフォーマンスを発揮できるよう全力を尽くします。昨年開催されたパリ2024オリンピックではTEAM JAPANが素晴らしい成績を収め、同じアスリートとして刺激を受けました。来年2月にはミラノ・コルティナダンペッツォ2026冬季オリンピックが開催されますので、今大会で良い勢いをつけられるよう全力を尽くしてまいります」と述べ、結団式が締めくくられました。
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