日本オリンピック委員会(JOC)は1月23日、「JOCオリンピック教室in JOM」を開催しました。
「JOCオリンピック教室 in JOM」は、オリンピック・ムーブメントの発信拠点である日本オリンピックミュージアム(JOM)で、児童がオリンピアン(オリンピック出場経験のあるアスリート)とふれあいながら館内をめぐり、オリンピアン自身からオリンピック出場に至るまでの道のりや、オリンピックに出場して得た経験などを通して、『エクセレンス』『フレンドシップ』『リスペクト』といったオリンピックの価値(オリンピックバリュー)などを伝える小学校高学年を対象とした事業です。同時に、この価値がオリンピック競技大会に出場した選手だけのものではなく、多くの人々が共有し日常生活にも活かすことのできるものであること、さらに、こうした考えがあるからこそオリンピックに価値があることを児童・生徒自身が学び、様々なスポーツへの関わり方を体感し、JOM ならではの様々な体験や展示物を通して、オリンピックの魅力やオリンピズムを身近に感じてもらえることを目的としています。
当日は、港区立高輪台小学校5年生の児童、計106名が参加。オリンピアン先生役を務めたのは、北京2008とロンドン2012の夏季オリンピック2大会に出場した伊藤華英さん(水泳/競泳)と田中琴乃さん(体操/新体操)、長野1998、ソルトレークシティー2002、トリノ2006の冬季オリンピック3大会に出場した勅使川原郁恵さん(スケート/ショートトラック)の3名です。
体験授業は伊藤さん、田中さん、勅使川原さんの自己紹介で始まりました。競泳や新体操、スケート/ショートトラックの競技映像を見た児童は「すごい!」と目を輝かせると、その児童に向け「“オリンピックをもっと知ろう”と“オリンピックを体験してみよう”という2つのことを意識して、見学を楽しんでください」と呼びかけました。
その後、伊藤さん、田中さん、勅使川原さん引率のもと、高輪台小学校の児童がそれぞれのクラスに分かれてオリンピックの歴史や価値について学ぶミュージアム見学が行われました。2階のEXHIBITION AREAでは、「オリンピックって何だろう?」という問いかけのもと、児童たちがオリンピアン先生と対話しながらオリンピックシンボルや各大会の聖火トーチ、ピクトグラムなどの展示品を見学し、オリンピックの歴史や意義などを学んでいきました。
1階のWELCOME AREAでは東京2020大会やパリ2024大会の聖火トーチを持つ体験を行いました。触れる機会が中々ない聖火トーチを手に取った児童たちは聖火トーチの重さや感触を実際に体験することができ、大興奮の様子でした。
そしてオリンピックゲームスコーナーでは、オリンピアン先生からオリンピックの3つの価値『エクセレンス(卓越性)』『フレンドシップ(友情)』『リスペクト(敬意)』について、「一生懸命頑張る(卓越性)、お互いに助け合う(友情)、ルールを守る(敬意)ことです」と解りやすく説明がされた後、児童がジャンプコーナーやシンクロコーナーなどを通じて、オリンピックの価値を体験しました。
見学の最後には勅使川原さんから「今日学んだオリンピックの3つの価値を、皆さんの日常生活の中でも身近に感じながら生活してください」と、田中さんから「もっと体験する時間がほしかったという声も聞こえてきたので、ぜひお友達と一緒にまた遊びに来てください。今日は素敵な時間になったと思います」と、伊藤さんから「オリンピックの3つの価値はオリンピアンだけではなく皆さんも取り組めることです。皆さんにもオリンピックの仲間になってほしいと思います」と児童たちにメッセージが送られ、体験授業が締めくくられました。
JOCでは、オリンピック教室 in JOMの実施を希望される学校を随時受け入れております。ご興味のある先生方や学校関係者の方は、日本オリンピックミュージアムまでお問い合わせください。
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