【社員アスリート(アスナビ経由の入社のみ記載)】
・勝山 眸美(陸上競技・ハンマー投)
・米沢 茂友樹(陸上競技・円盤投)
・宇野 勝翔(陸上競技・100、200m)
・森本 麻里子(陸上競技・三段跳)
・武本 紗栄(陸上競技・やり投)
「みんなで応援していると、コワモテの社員が笑顔になっていくんですよ」
アスリート社員採用のきっかけは、2016年の中期経営計画でした。当時、社内に停滞感のようなものを感じていて、人事風土改革を進めようと。その一環で、アスリート社員を迎えて社内を活性化することになりました。
結果的に現在、陸上選手が7人在籍していますが(※2025年1月現在。うち5人がアスナビ経由)、陸上競技だった理由は経営トップがマラソン好きだったり、以前、大学駅伝のスポンサーをしていたりと、そんな背景からのスタートでした。
スタート当初は本当に試行錯誤でした。社内活性化のために「社員みんなで応援にいこう」と働きかけてはいたのですが、いきなり社員全員が「陸上好き」になるわけじゃない。社内のイントラネットで選手自らが大会参加の告知を行ったり、応援に行く社員のチケット代金を会社負担にするなど、工夫を重ねていきました。また、当社には全国に拠点があるので、大会が行われるエリアの支店に選手が出かけ、「応援よろしくお願いします!」なんて挨拶周りをして、徐々に応援の輪が広がっていきました。
そんな中で勝山選手(ハンマー投)がアジア大会で銅メダルを取りまして。オリコの社員が世界で活躍している姿をみて、一気に社内が盛り上がったことを記憶しています。やはり、選手が活躍すると社内は活気づきますね。パリオリンピックのときも、森本選手(三段跳)が出場してくれて、会長と一緒に現地に飛んで、私がZoomで「実況中継」しました。時差がありましたけど、オンラインで大勢の社員が集まりリアル視聴をしましてね。みんなで一体となって応援できたんじゃないかな、と思っています。
ただ、活躍する・しないに関わらず、オフィスや支店の選手の巡回は続けています。挨拶周りの意味合いもありますけど、もう一歩踏み込んで、一般社員とのアスリート社員の距離を詰めたいな、と。支店でアスリート社員主催のストレッチ体験会をやってみたり。先日、実業団選手権で、10秒09で走った宇野選手(男子100m)が指導すると、「おぉ、10秒09のストレッチはすごいな」となるわけです。普段、笑顔を見たことのないようなコワモテの支店長が笑顔で参加したりしましてね。親しみも湧きますし、「次の大会で応援にいってみよう」とつながっていくことを期待しています。
アスリート社員の活動は社内だけではなくて、社外への発信にもつながっています。
会社として、SDG`sの観点から「地域社会への貢献」を掲げているのですが、じゃあ何をやるかというと、これがなかなか難しい。そこでアスリート社員を基点に、行政とタイアップしてイベントを組み立てていきました。例えば、地域の子供たちを対象とした陸上教室だったり、お年寄りを対象とした体操教室だったり。やはり、トップアスリートが直接教えてくれるという機会は、とても貴重なものなのだと思いますし、参加された方々の満足度もとても高かったと聞いています。
それから、こうした取り組みを発信していくと、「オリコの看板を背負って頑張っている人たちがいる」となって、社内外にもよい影響が及んでいきます。一般社員は誇らしい気持ちになりますし、社外のステークホルダー、例えば採用の場面でもよい影響はあると思います。就職先を考えている学生さんにとって、「自分が所属する会社が世のため人のためになっているか」って重要な要素です。もちろん、本業で実現していくわけですが、アスリート社員の存在と会社の取り組みが金融業界の中での差別化にはつながっているのでは、と思っています。
最初のアスリートが入社して間もなく8年。まだ引退した選手はいませんが、これから先、引退して社業に専念したときに、アスリートとして培ってきた経験、例えば集中力や発想力、行動力を活かして業務に携わってくれればいいな、と思っています。
現役アスリート時代の彼ら彼女らの姿を見て従業員が元気をもらっています。少し先のいつか、引退後に業務で頑張っている姿を見て、同様に元気をもらいたい。そうなっていくよう、アスリート社員の自律的な動きに期待をしつつも、バックアップしていきます。
【会社概要】
株式会社オリエントコーポレーション
本社:東京都千代田区
資本金:1500億円
従業員数:5585人(単体)
業種:信販業
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