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2025.01.17 国際総合競技大会

FISU冬季ワールドユニバーシティゲームズ(2025/トリノ)のTEAM JAPAN出発式を実施

 1月13日から23日までイタリア共和国のトリノで開催されるFISU冬季ワールドユニバーシティゲームズに出場するTEAM JAPANの出発式が1月8日、羽田空港内の施設で行われました。式にはTEAM JAPAN 169名(選手111名、監督・コーチ等54名、アディショナルオフィシャル4名)のうち役員を含め、87名が出席しました。

伊東秀仁TEAM JAPAN団長(写真:フォート・キシモト)
伊東秀仁TEAM JAPAN団長(写真:フォート・キシモト)

 はじめに、TEAM JAPANの伊東秀仁団長が挨拶し、「JOCでは今大会をミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックに向けた重要な大会と位置づけておりますので、TEAM JAPAN一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮し、今大会の成果を今後の大会に繋げていきたいと思います。また、FISUワールドユニバーシティゲームズには競技力の向上のみならず参加各国・地域との友好を深め、国際親善に寄与するという目的があります。皆さんは世界中のアスリートと交流を図り、競技を越えて友情を育み、情報交換を活発に行える、人間力を備えた国際人として成長するための良い機会としてください。また、TEAM JAPANとしての自覚と誇りを持ち、行動規範を遵守し、自覚ある行動をしてください」と呼びかけました。

鈴木大地JUSB委員長からのビデオメッセージ(写真:フォート・キシモト)
鈴木大地JUSB委員長からのビデオメッセージ(写真:フォート・キシモト)

 次に、日本ユニバーシアード委員会(JUSB)の鈴木大地委員長よりビデオにて、「この大会は、これからオリンピックをはじめとする国際競技大会での活躍を目指す選手にとって、重要なステップアップのチャンスと言えます。選手の皆様には、同世代の選手たちとともに高いレベルで競い合い、自身の競技力向上に努めていただきたいと思います。また、世界各国地域から集まる仲間たちとの交流は、これから社会で活躍する大学生の皆様にとって貴重な体験となることと思います。困難かつ複雑な現在の国際情勢ではありますが、可能な限り多くの友人を作り、視野の広い国際人として飛躍されることを心から願っております」と激励メッセージが送られました。

旗手を務める野呂莉里選手(左)と森口翔太選手(写真:フォート・キシモト)
旗手を務める野呂莉里選手(左)と森口翔太選手(写真:フォート・キシモト)

 続いて、今大会の旗手を務める野呂莉里選手(アイスホッケー)と森口翔太選手(スキー/クロスカントリー)が挨拶。野呂選手は「TEAM JAPANの一員として、応援してくださる方々や観てくださる方々に勇気を与えるようなパフォーマンスをして、スポーツの楽しさを伝えていきたいと考えています。これまでの努力や悔しさを忘れず、悔いのない大会になるように結果にこだわって全力で挑んでいきたいと思っています」と、森口選手は「2度目のワールドユニバーシティゲームズ出場となりますが、前回は自分の思うような滑りができず悔しい結果に終わってしまいました。今回は自分が納得できる結果を出せるように頑張ります。また、TEAM JAPANとして今大会を盛り上げることができるようなパフォーマンスをし、チーム一丸となって楽しみながら頑張りたいと思っています」とそれぞれ意気込みを語りました。

友利杏奈TEAM JAPAN本部ドクター(写真:フォート・キシモト)
友利杏奈TEAM JAPAN本部ドクター(写真:フォート・キシモト)

 さらに、TEAM JAPAN本部より大会および現地情報の事前共有と、友利杏奈TEAM JAPAN本部ドクターより現地の医療体制やドーピング検査、また今大会から新たに設置されるコンディショニングスペース等についての説明が行われ、選手たちは真剣に聴き入っていました。

 その後、先輩メダリストからビデオで応援メッセージが送られ、前回大会であるFISU冬季ワールドユニバーシティゲームズ(2023/レークプラシッド)で金メダルを獲得して団長賞に選ばれた廣瀬峻選手(スキー/クロスカントリー)からは「大会では結果を求めることはもちろんですが、普段なかなか交流できない他競技や他国の選手との交流や、ユニバーシティゲームズならではの活気あふれる雰囲気を楽しんで来ていただけたらと思います。皆さんのご活躍を全力で応援しています」と、第29回ユニバーシアード冬季競技大会(クラスノヤルスク)と前回大会の2大会連続で金メダルを獲得して団長賞に選ばれた三原舞依選手(スケート/フィギュアスケート)からは「ユニバーシティゲームズは他競技や海外選手との交流など、本当に素晴らしい経験ができる大会です。私自身も過去2大会で素敵な思い出がたくさんあり、多くの方々のサポートのおかげで競技をすることができました。大会期間中、皆様が素敵な日々を送れることをお祈りしています」とエールが送られました。

星香里JOC常務理事(写真:フォート・キシモト)
星香里JOC常務理事(写真:フォート・キシモト)

 最後に星香里JOC常務理事が閉会の挨拶に立ち、改めてFISUワールドユニバーシティゲームズの意義を伝えるとともに「皆さんにはぜひこの貴重なチャンスを最大限に生かして、存分にその実力を発揮してきていただきたいと思います。そのためにもぜひTEAM JAPANとして一体感を持って大会に臨んでください。また競技と同じぐらいに重要なのが他国の選手たちとの交流です。ぜひ積極的に自分から働きかけて、世界中に友達を作ったり様々な国の文化に触れるなど、国際的な感覚を身につけて成長してきてください。今大会を通じて多くの同じ世代の人たちと競い合い高め合うことは皆さんの人生に必ず役に立ちます。今しか経験できないこのFISUワールドユニバーシティゲームズを満喫してきてください。そしてトリノから日本にスポーツの力を届けてください」とメッセージを送り、出発式が締めくくられました。

石野枝里子JOC拠点ネットワーク推進事業アシスタントディレクター(写真:フォート・キシモト)
石野枝里子JOC拠点ネットワーク推進事業アシスタントディレクター(写真:フォート・キシモト)
チームビルディングで今大会のTEAM JAPAN共通コンセプトを話し合う(写真:フォート・キシモト)
チームビルディングで今大会のTEAM JAPAN共通コンセプトを話し合う(写真:フォート・キシモト)

 出発式に続いて、石野枝里子JOC拠点ネットワーク推進事業アシスタントディレクター主導のもと、TEAM JAPANの一体感醸成を目的としてチームビルディングが行われました。

 まずはアイスブレイクとして選手同士での自己紹介を行いました。短時間で極力多くの選手と自己紹介をするようにというルールもあり、選手たちは積極的に交流を深めました。

 その後、アスリートたちが10個のグループに分かれてディスカッションを行いました。事前にピックアップされた今大会のTEAM JAPAN共通コンセプト候補の中から各グループどれにしたいかを選択し、なおかつそのコンセプトに伴った行動についてというテーマで各グループが話し合いを行いました。ディスカッション後、各グループが選んだ共通コンセプトを提出。『One Team』と『挑戦』が同数となりましたが、最終的にこの2つを組み合わせた『One Team 〜挑戦〜』が今大会のTEAM JAPAN共通コンセプトに決まり、チームビルディングが締めくくられました。

 TEAM JAPANは、出発式及びチームビルディングの後、羽田空港からトリノに向けて旅立ちました。出発前、旗手を務める野呂選手は「他の競技の方々とも連携をして、TEAM JAPAN全体で良い結果に繋げていけたらと思います」と、森口選手は「旗手というのは誰もができるわけではないので、この貴重な経験を活かすことができるように、大会期間中TEAM JAPANを盛り上げていきたいと思います」と、それぞれ旗手としての意気込みを語りました。

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