MENU ─ ニュース
2024.12.27 イベント

能登半島復興支援イベント「TEAM JAPAN SPORTS DAY」開催

能登半島復興支援イベント「TEAM JAPAN SPORTS DAY」を開催(写真:フォート・キシモト)
能登半島復興支援イベント「TEAM JAPAN SPORTS DAY」を開催(写真:フォート・キシモト)

 日本オリンピック委員会(JOC)は11月17日、日本生命保険相互会社とともに能登半島復興支援イベント「TEAM JAPAN SPORTS DAY」を石川県の輪島市立輪島中学校で開催しました。

 本イベントは、能登半島地震や奥能登豪雨で被災された地域の子供たちに、スポーツを通じて、その瞬間だけでも心から笑い前向きになれる瞬間を作りたいと、趣旨に賛同したアスリートの協力を得て実施いたしました。本イベントにはゲストとして、TEAM JAPANシンボルアスリートである柔道の阿部一二三選手と阿部詩選手(ともに柔道)と、同じくTEAM JAPANシンボルアスリートであり石川県出身でもある金城梨紗子選手(レスリング)が参加し、子ども達と交流しました。

 プログラムに先立ち、小学生たちからの大きな拍手に迎えられて一二三選手、詩選手、金城選手が登場。一二三選手は「今日は短い時間ですが、皆と一致団結して頑張りたいと思います」と、詩選手は「今日は運動会を楽しみにしてきました。皆さんといっしょに頑張って楽しい時間を過ごせたらと思います」と、金城選手は「短い時間ですが、身体をたくさん動かして楽しい時間にしましょう」と会場に向けて挨拶しました。

子どもたちと一緒に綱引きを楽しむ阿部一二三選手(写真:フォート・キシモト)
子どもたちと一緒に綱引きを楽しむ阿部一二三選手(写真:フォート・キシモト)

 そして第1部の「アスリートとの運動会」が始まりました。小学生たちがアスリートをリーダーとした3つのチームに分かれ、競技を行います。1つ目の競技は「チーム対抗! 綱引き対決」。柔道、レスリングと格闘技系の競技に関わるアスリートとして、3選手にも気合が入ります。一二三選手は「詩選手と戦える機会はあまりないので、それを楽しみに頑張ります」と意気込みを語りました。各チームアスリートを中心に綿密な作戦会議を行った後、競技がスタート。約30人の小学生とアスリートが一生懸命綱を引き合いました。総当たりのリーグ戦の結果、最も成績がよかったのは詩選手率いるBチーム。詩選手と小学生が一緒に勝利を喜び合いました。

リレーを応援する阿部詩選手(写真:フォート・キシモト)
リレーを応援する阿部詩選手(写真:フォート・キシモト)

 続いての競技の「みんなで繋げ!チーム対抗リレー」では、小学1年生〜3年生は4名ずつ大玉を、小学4年生〜6年生は1人ずつレンゲに入ったボールを運びました。アスリートも走る子ども達に声援を送るだけでなく、一緒に大玉を転がしたりレンゲを持って走ったりなど、一選手として競技を楽しみました。

玉入れで子どもたちから逃げる金城梨紗子選手(写真:フォート・キシモト)
玉入れで子どもたちから逃げる金城梨紗子選手(写真:フォート・キシモト)

 最後の競技は「どれだけ入るか!追っかけ玉入れ」。各チームが順番に、自チームのアスリート以外のアスリートがカゴを背負って逃げる中、そのカゴにボールを入れていくという競技です。一緒に競技を楽しんできた自チームのアスリート以外とも交流できる競技とあって、子ども達は夢中でアスリートを追いかけました。

運動会を制して喜ぶBチームの子どもたち(写真:フォート・キシモト)
運動会を制して喜ぶBチームの子どもたち(写真:フォート・キシモト)

 3競技が終わって、白熱した運動会を制したのは詩選手率いるBチーム。結果が発表されると、子ども達と詩選手は大いに喜びました。運動会の最後にコメントを求められた一二三選手は「負けたけどとても楽しかったです。僕の妹の詩ちゃんが大人気なかったですね」と語ると、詩選手は照れた表情を浮かべていました。

 運動会の後は第2部の「アスリートトークショー」が行われました。トークショーには運動会に引き続き一二三選手、詩選手、金城選手と、小口貴久さん(リュージュ)と輪島市出身の小口貴子さん(ボブスレー/スケルトン)も参加しました。

トークショーを行う阿部一二三選手(写真:フォート・キシモト)
トークショーを行う阿部一二三選手(写真:フォート・キシモト)
トークショーを行う阿部詩選手(写真:フォート・キシモト)
トークショーを行う阿部詩選手(写真:フォート・キシモト)

 パリ2024大会を振り返ってのコメントを求められた一二三選手は「オリンピック2連覇という目標を達成でき、個人としては最高の結果を残せたので良かったと思います」と、詩選手は「2連覇という目標には届きませんでしたが、それ以上に自分自身にとって大切なものが詰まった大会だったと感じられるので、素晴らしい大会になったと思います」と、それぞれ想いを語りました。

トークショーを行う金城梨紗子選手(写真:フォート・キシモト)
トークショーを行う金城梨紗子選手(写真:フォート・キシモト)
トークショーを行う小口貴久さん(写真:フォート・キシモト)
トークショーを行う小口貴久さん(写真:フォート・キシモト)
トークショーを行う小口貴子さん(写真:フォート・キシモト)
トークショーを行う小口貴子さん(写真:フォート・キシモト)

 記憶に残っているオリンピックというトークテーマに対して金城選手は「リオデジャネイロ2016大会と東京2020大会で金メダルを獲得しましたが、妹(川井友香子選手)といっしょに出場した東京2020大会の思い出が深いです。2人で金メダル獲得を喜び合えましたし、試合後に一緒に選手村の中のネイルサロンや美容院に行ったりなど、楽しむこともできました」と、思い出を語りました。小口貴久さんはオリンピックの思い出について「夏と冬のオリンピックの大きな違いとして、夏は基本的に大きな選手村が1つあるのですが、冬は競技会場が点在しているため選手村が3つほどあります。トリノ2006冬季大会のとき、私が滞在した選手村ではピザが出ないと発表されて、イタリア料理を楽しみにしていたので残念だったことを覚えています」と、小口貴子さんは「平昌2018冬季大会も同じく選手村が複数ありました。その中で閉会式のときに、羽生結弦さん(スケート/フィギュアスケート)のところに選手村が違った世界中のアスリートが一緒に写真を撮ってもらうために押し寄せていたので、スーパースターだなと圧倒されました」とそれぞれ冬季オリンピックのエピソードを紹介しました。

 アスリートを目指したきっかけや子どもの頃の夢について質問された詩選手は「兄が先に柔道をやっていて、道場ついて行ったときに楽しそうだなと思ったのが始めたきっかけです。ですが、小学校の頃の夢はお花屋さんやケーキ屋さんでした。オリンピックを意識するようになったのは、2013年に東京2020大会の開催が決定した瞬間でした」と、金城選手は「両親がレスリング選手だったので、その影響で小学2年生のときに始めました。その2年後にアテネ2004大会があって、そこで吉田沙保里さんや伊調馨さん、浜口京子さんが戦っている姿を見て、自分もいつかオリンピックに出場したいというような想いを抱きました。ただ、ガーデニングをやっていた母の影響で、お花屋さんにもなりたいとも思っていました。いくつかあった夢の中の1つに、オリンピックにレスリングで出場したいという夢があったような感じです」と、子どもの頃のエピソードを披露しました。

 続いて、会場からの質問コーナーが行われました。強くなるために最も必要なことはという質問に対し、一二三選手は「楽しむことかなと思います。何事も楽しくないと継続できないし頑張れないので、努力することは当然として、楽しむことでより成長できると思います」と、詩選手は「たくさん練習することももちろん大切ですが、自分自身を信じることが一番大事だと思います。自分を信じないと何事も始まりませんし、試合に勇気を持って挑むことができないと思うので、自分をしっかり信じてあげることが重要だと思います」と、金城選手は「常に上手くいくことばかりではないので、上手く行かなかったときにそれをポジティブに変換することが大事です。失敗を失敗で終わらせず次のステップとするために、ポジティブな考えをすることが必要です」と回答しました。

パリ2024オリンピック時に阿部一二三選手とオンラインインタビューで交流した輪島柔道教室の生徒たちと念願の対面
パリ2024オリンピック時に阿部一二三選手とオンラインインタビューで交流した輪島柔道教室の生徒たちと念願の対面(写真:フォート・キシモト)
記念品を手渡す金城梨紗子選手(写真:フォート・キシモト)
記念品を手渡す金城梨紗子選手(写真:フォート・キシモト)

 全てのプログラム終了後、一二三選手が「運動会が久しぶりでしたし、皆と一緒に身体を動かせて楽しかったです。自分は子どもの頃にオリンピックで優勝するという夢を見て頑張ってきたので、皆も何か一つ夢を持って過ごしてもらえると毎日が充実すると思うので、夢を持って頑張ってください」と、詩選手が「輪島市の皆さんの温かさに、私も温かい気持ちになりました。この時間を通して勇気をもらえたり元気になれたりしてくれたのなら嬉しいと思います。一緒に一歩一歩頑張っていきましょう」と、金城選手が「楽しい時間を共有できたことを嬉しく思います。輪島に来たことで自分自身頑張らなくてはと改めて実感することができ、素敵な時間を過ごさせていただきました」と挨拶を行いました。最後に、パリ2024大会時に一二三選手とリモートで交流した子どもたちから感謝の気持ちが込められた記念品が贈られ、イベントが締めくくられました。イベント終了後には各選手が一人一人にサイン入り色紙などの記念品を手渡しし、子どもたちを見送りました。

お気に入りに追加

お気に入りに追加するには
会員ログインが必要です。
ログイン会員登録はこちら
お気に入りに追加するには
会員ログインが必要です。
ログイン会員登録はこちら
お気に入りに追加するには
会員ログインが必要です。
ログイン会員登録はこちら
お気に入りに追加するには
会員ログインが必要です。
ログイン会員登録はこちら
お気に入りに追加するには
会員ログインが必要です。
ログイン会員登録はこちら
お気に入りに追加するには
会員ログインが必要です。
ログイン会員登録はこちら
お気に入りに追加するには
会員ログインが必要です。
ログイン会員登録はこちら
ページをシェア

関連リンク


CATEGORIES & TAGS


イベント の最新ニュース

    最新ニュース一覧