日本オリンピック委員会(JOC)は11月10日、「TEAM JAPANシンボルアスリート ソーシャルアクション」として、阿部一二三選手、阿部詩選手、パーク24株式会社とともに「ABE CUP 2024」を神奈川県横浜市の横浜武道館で開催しました。
本企画は、柔道に触れる機会や子供たちが柔道を通して力を試し合う機会が減少している中、未来を担う子供達が柔道を楽しみ、柔道を通して切磋琢磨する場を設けたいという阿部一二三選手、阿部詩選手の思いが込められた大会で、2023年に兵庫県で実施された第1回に引き続き開催されました。第2回となる今回は、柔道に励む全国の小学6年生314名が、阿部一二三選手、詩選手が見守る中熱戦を繰り広げました。
プログラムに先立ち一二三選手と詩選手が登場すると、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。大会前に実施されたパリ2024大会報告会では、一二三選手が「金メダルを獲得したいという自分自身に対する想いが一番でしたが、金メダルを持って帰って多くの方に見せたいという気持ちも強かったので、本日このように子ども達に見せることができて良かったです」とパリ2024大会を振り返り、詩選手は「4年後に向けてはまた厳しい大会が続くと思いますが、そのとき高校1年生になった皆さんに優勝した姿を見せられるように頑張りたいと思います」とロサンゼルス2028大会に向けた想いを語りました。その後の開会式では、一二三選手は「柔道を元気に楽しむことが一番大事ですが、その中でも勝ちたいという気持ちを持って今日1日頑張ってください。僕も1日応援します」と、詩選手は「まずは楽しんで、そして皆さんが怪我なく笑顔で終えられたらと思います。また柔道をやっていて良かったなと少しでも思えたら良い1日になると思いますので、応援しています」と試合に臨む選手たちにエールを送りました。
その後参加選手たちがウォーミングアップを行い、続けて一二三選手と詩選手がデモンストレーションを行いました。背負投げを披露した一二三選手は「タイミングとしっかり相手を引くことを意識しています。それと『高く技に入る』というのを小さい頃からイメージしているので、その部分をそれぞれイメージしてもらえると一本が取れる技なのかなと思います」と、内股を披露した詩選手は「内股は腰から入ってお尻の筋肉を使って上げるということを意識しています。皆さんも腰を当てることを意識してみると綺麗に技に入れるのではないかなと思います」と、それぞれ技のポイントについて説明しました。
そしていよいよ試合開始。男子の部は軽量級、軽中量級、中量級、軽重量級、重量級の5階級、女子の部は軽量級、中量級、重量級の3階級に分かれ、それぞれ熱い個人戦が繰り広げられました。この日のために研鑽を積んだ選手たちが一生懸命に技を掛け合い、そして負けたあとには悔し涙を流すような試合は大人顔負けの熱量で、観客席の指導者や保護者も大きな歓声で試合を盛り上げました。そのような白熱した試合の数々を一二三選手、詩選手は力強く見守り、各試合の後には拍手を送りました。
大会を締めくくる表彰式では一二三選手が「選手の皆さんを見て非常に感動しましたし、また自分自身もっと頑張らないといけないなと思いました。次のステージは中学生になると思いますが、中学生になっても日本一の夢や自分自身の目標に向かって頑張ってください。自分も夢や目標に向かって頑張ります。そしてまた来年第3回ABE CUPを開催したいと思いますので、またぜひ沢山の方に参加していただければ非常に嬉しいです。本日は長い時間ありがとうございました」と、詩選手が「皆さんの素晴らしい試合を観ることができて非常に楽しかったです。また私も4年後のロサンゼルス2028大会に向けて頑張ります。皆さんも活躍できることを心から願っています。本当に今日はありがとうございました」とコメントしました。その後、各階級で入賞を果たした選手たち一人ひとりに、一二三選手、詩選手が特製メダル、ABE CUP、副賞を贈呈して記念撮影を行いました。さらに全選手にはサイン入り色紙を手渡し、イベントが締めくくられました。
お気に入りに追加
関連リンク
CATEGORIES & TAGS