日本オリンピック委員会(JOC)は、9月10日、Japan Sport Olympic Square14階「岸清一メモリアルルーム」にて、宇野昌磨さん(スケート/フィギュアスケート)へ北京2022冬季大会フィギュアスケート団体の銀メダル授与式を開催しました。
北京2022冬季大会のフィギュアスケート団体は、当初1位だったROC(ロシア・オリンピック委員会)の選手がドーピング違反で資格停止処分となったため、2位のアメリカが金メダル、3位の日本が銀メダルへ繰り上がりました。今年8月7日にはパリ2024大会開催中のパリにてIOCによるメダル授与式が行われ、宇野さん以外のフィギュアスケート団体の選手たちにメダルが授与されましたが、宇野さんはスケジュールの都合がつかず欠席となっていました。
三屋裕子JOC副会長から銀メダルを受け取った宇野さんは、「まずはこのような場を設けていただき本当にありがとうございます。パリ2024大会という場でメダル授与の場を設けていただいたのにも関わらず、どうしてもスケジュールが合わないということで欠席させていただきました。改めてこのような場を設けていただいたことを非常に嬉しく思いますし、すごく月日が経ってしまいましたが、オリンピックという貴重な舞台での結果を皆さんが大切にしてくださって、このようなお披露目の場を設けていただいたことを、フィギュアスケート日本代表の一員として非常に嬉しく思います。」と感謝の言葉を述べました。
続けて授与されたメダルについて「皆が一丸となって獲た銀メダルだと思いますし、パリ2024大会でのメダル授与の光景を見ていましたが、選手1人1人がとても喜んでいて、そして僕が欠席したにも関わらず、僕の思いと共に表彰台に立ってくださったことを非常に嬉しく思いました」と語りました。
その後行われた囲み取材で宇野さんはメダルを授与された現在の心境について「やはり熱が冷めきる前に現地でもらえるに越したことはもちろんなかったとは思います。ただこれだけ多くの方に囲まれてあのような場を設けていただいたこと、しかもパリ2024大会での授与式だけでなく本日の2回目も、1回目は欠席せざるを得ない状況でしたので、非常に嬉しく思います」と語りました。
続けてオリンピックで初めての獲得となったフィギュアスケート団体のメダルについて「フィギュアスケートは基本的には個人競技ではあるのですが、先日のパリ2024大会で様々な団体戦を観て、非常にいいなと思いました。この銀メダルは団体一丸となって獲得したものです。フィギュアスケートもシングルだけではなく団体も、選手も観る側ももっと熱くなれるような競技になるといいなと思っています」と述べました。
最後に「競技を引退してからのこの数ヶ月の間にも様々な経験をしました。自分が何を今後していきたいかが明確に定まったわけではないのですが、様々なことを得て、自分なりの道を探していきたいと考えています。もちろん競技をやってきたときは競技というものが自分にとって一番大事で自分にとってそこが自分の価値を見出す場だと思っていましたが、目線を変えればこんなにも世界は広いのだということを痛感しているところなので、自分の道を自分で選んでいきたいと思っています」と今後について語りました。
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