日本オリンピック委員会(JOC)は9月9日、味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン)で「令和6年度JOCナショナルコーチアカデミー開講式」を行いました。
JOCナショナルコーチアカデミーは、オリンピックで活躍できるアスリートを育成・指導するワールドクラスのコーチ及びスタッフの養成を目的に、JOCが認定するナショナルヘッドコーチ及びナショナルチームコーチを対象に実施。令和4年に策定された「第3期スポーツ基本計画」に明示され、JOCの長期的国際競技力向上計画の一環として位置づけられており、今年度は各競技団体から新たに31名の指導者が正規コースを受講します。
はじめに、主催者を代表して尾縣貢JOC専務理事が登壇し、「先日行われたパリ2024大会の監督・コーチの約50%がこのJOCナショナルコーチアカデミーの出身者です。私自身、2008年の1期生として受講しましたが、厳しい研修です。ここでの学びを糧に、次代のトップのコーチになっていただきたいと思います」と挨拶しました。
続いて、来賓を代表して、スポーツ庁の日比謙一郎競技スポーツ課長がパリ2024大会での選手の活躍、ならびに監督、コーチ、スタッフによる長期の尽力に感謝の意を伝えると共に「今大会での素晴らしい成績を一過性のものとしないよう、ミラノ・コルティナ2026冬季大会、愛知・名古屋アジア大会、ロサンゼルス2028大会に向けて、引き続き関係者と一丸となって、国際競争力向上に支援してまいりたいと思っております。本アカデミーに参加される皆様は今日から8週間という受講期間の中で、自身のコーチング能力を磨かれることはもとより、ぜひこの機会に競技の枠を越えた交流、連携を図っていただきまして、TEAM JAPANの絆を深めていただきたいと思います」と述べました。
次に、伊藤リナJOCナショナルコーチアカデミー事業ディレクターが本アカデミーの概要説明を行い、その目的や位置づけ、創設の経緯といった基本的な情報に加え、目指すべき人物像、プログラムのポリシーおよびコンセプト、どのようなカリキュラムが用意されているか、また、過去の受講者の声などを紹介。最後に、伊藤ディレクターが第1回の受講生から伝えている言葉として「指導者が学ぶことをやめたら教えることをやめなければならない」と話し、「このアカデミーを本当の意味で充実させるかどうかは、皆さん次第だと感じています。競技も世代も異なる皆さんが、縁あってここに集まり同期となりました。同期の仲間同士でスキルアップの場にしてほしいと思います」と呼びかけて、開講式を締めくくりました。
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