パリ五輪のバスケットボール男子日本代表に最年少の20歳で選ばれたジェイコブス晶(米ハワイ大)は、将来の米プロNBA入りを狙う大器だ。母が日本人、父が米国人の203センチのフォワードは、代表で試合を重ねるごとに存在感を増し「自分も戦えるという自信がつき始めた」と充実感を漂わせる。母の恭子さん(50)は、その成長を温かく見守ってきた。
横浜市出身。生後間もなく渡米し、カリフォルニア州で育った。バスケは4、5歳で始め、その頃から「両手でドリブルをつくことができた」と恭子さん。バスケ少年は持ち前の器用さと集中力で着々と力を蓄えた。ただ、競技の裾野が広い米国では特別大きな注目を浴びることはなかった。
新型コロナ禍の20年12月にプレー機会を求めて帰国したことが転機になった。翌年Bリーグ1部、横浜BCの18歳以下のチームに加わると、17歳でトップチームデビュー。逸材として頭角を現し、NBAの若手養成機関への加入が認められるなど、道が開けた。恭子さんは「日本に来て(これまでの)努力が実った」と話した。(共同)
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