新たなオリンピック・ムーブメント推進拠点「TEAM JAPAN 2020 VILLAGE」が開業
3月1日、日本オリンピック委員会（JOC）の新たなオリンピック・ムーブメント推進拠点である「TEAM JAPAN 2020 VILLAGE」が「三井ショッピングパーク ららテラスHARUMI FLAG」内に開業しました。1日の午前中には開業に先駆けオープニングセレモニーが実施され、東京2020大会で金メダルを獲得した水谷隼さん（卓球）と須﨑優衣選手（レスリング）がスペシャルゲストとして参加し、ハンドアートやテープカットを行いました。
TEAM JAPAN 2020 VILLAGEは、三井不動産株式会社（TEAM JAPANゴールド街づくりパートナー）のグループ会社である三井不動産レジデンシャル株式会社による全面協力のもと、HARUMI FLAGにおけるオリンピック・ムーブメントの推進拠点としてJOCが設置した施設です。「日本オリンピックミュージアム」のサテライトとして、東京2020大会選手村跡地という象徴的な場所で、東京2020大会のレガシーを継承し、TEAM JAPANの活動や東京2020大会について紹介してまいります。
本施設のエントランスには、東京2020オリンピックの巨大金メダルモニュメントが設置されています。こちらは東京2020大会期間中に日本橋エリアに展示されていた、世界でここでしか見ることのできない本施設のシンボルとなっています。巨大金メダルの裏手には、聖火皿や聖火トーチ、各競技の用具や記念品といった東京2020大会に関わるアイテムが多数展示されており、東京2020大会の熱い記憶が蘇る空間となっています。
その隣には、世界中からアスリートが一堂に集まり生活を送った東京2020大会の選手村について、映像や写真、そして選手村当時の施設を俯瞰できる縮小模型といった貴重な資料を展示しています。大会当時の選手村の様子はもちろん、当時の施設が現在のHARUMI FLAGにおいてどのように活用されているかなど、楽しく学んでいただくことができます。この選手村の紹介展示を見学した須﨑選手は「大会当時の選手村の記憶が蘇ってきました。ここに住めるなんて夢のようで、私も住みたくなってきました」と感想を述べました。
そして、エントランスの横には、今後のTEAM JAPANの活動やアスリートの活躍を伝えられるよう、TEAM JAPANに関する情報発信コーナーを設けています。TEAM JAPANのアスリートを身近に感じ、応援していただけるよう、今後は展示だけでなく、メダリストやオリンピアンを招いたイベントやタイアップ企画を実施することも検討しています。
また、本施設では飲食エリアとして「Cafe & Restaurant CENTRALE（カフェ アンド レストラン セントラーレ）」を設置しています。こちらではオリンピックに関する展示に囲まれながら、東京2020大会の選手村で提供された「GAP 認証食材(※)」と持続可能性に配慮した食材を使った本格的な料理を美味しく楽しむことができます。また、カフェスペースでは東京2020大会の金メダリストのサイン入りパネルや、大会報告書、日本代表選手団名簿といった過去の大会に関する書籍が配架されています。見学した水谷さんは「ここで展示されている資料は自由に読めるとのことなので、過去の大会など振り返ってみたいと思います」と、本施設の中でも特にこの資料の展示が気になった様子でした。
※GAP 認証食材とは︓食品安全、環境保全、労働安全、人権と福祉に配慮した農場管理を行う農場に与えられる認証制度です。
三井ショッピングパーク ららテラスHARUMI FLAGのオープニングセレモニーが行われた本日は、テープカットセレモニーの後、「Cafe & Restaurant CENTRALE」にて水谷さんと須﨑選手によるトークショーが実施されました。本施設について、水谷さんは「こうした施設や展示があるおかげで、これからスポーツを始める人たちにも『オリンピックが日本で開催された』というレガシーを受け継いでいけることが素晴らしいと感じました」と、須﨑選手は「金メダルを見る機会は中々ないと思いますが、ここには巨大な金メダルがあるのでぜひ触れ合ってみてください。他にも多くの展示があってオリンピックをより身近に感じることができる施設となっているので、楽しんでいただけたらと思います」と感想を述べました。
続いて水谷さんは、「無観客ではありましたが、SNSやテレビを通じて皆さんの熱い応援が伝わってきて、ものすごく力になりました。その中で、過去一度も勝ったことのない中国選手のペアに対して、日本で開催された大会の決勝戦で初めて勝利して金メダルを獲得することができたというのは、運命的なものを感じます」と、東京2020大会を振り返りました。
パリ2024大会で2大会連続の金メダル獲得を目指す須﨑選手は、「日本で開催され、さらにレスリングの会場は私の地元の千葉県でしたので、運命的なものと目には見えないパワーを感じていました。初めてのオリンピックで非常に楽しかったというのが、最も強く残っている印象です」と東京2020大会を振り返り、「パリ2024大会のことを考えると非常にわくわくしますし、楽しみな気持ちが非常に強いです。2大会連続の金メダル獲得を必ず達成できるように頑張りますので、ぜひ皆さん楽しみにしていただけたらと思います」とパリ2024大会の意気込みを語りました。
最後に水谷さんが「東京2020大会で金メダルを獲得して、こうして今日皆さんに向けてお話できたことも一つの運命だと思っています。自分はこれからも様々なスポーツの仕事に携わっていくと思いますが、競技の素晴らしさを皆さんに届けていきたいと思います」と想いを語り、続けて須﨑選手が「パリ2024大会のレスリングの試合まであと5ヶ月となりました。必ず二連覇を達成しますので、皆さんぜひ応援してください」と改めてパリ2024大会への意気込みを語り、トークショーが締めくくられました。
TEAM JAPAN 2020 VILLAGEの営業時間等の詳細はこちら
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