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2023.09.28 国際総合競技大会

第19回アジア競技大会(2022/杭州)TEAM JAPAN結団式、ならびに決意表明を実施

第19回アジア競技大会(2022/杭州)TEAM JAPAN結団式、ならびに決意表明を実施
第19回アジア競技大会(2022_杭州)TEAM-JAPAN結団式が行われた(写真:フォート・キシモト)
第19回アジア競技大会(2022/杭州)TEAM JAPAN結団式、ならびに決意表明を実施
山下泰裕JOC会長(上)尾縣貢団長(左)から江村美咲旗手へと団旗が授与された(下)(写真:フォート・キシモト)

 日本オリンピック委員会(JOC)は9月15日、東京都内で第19回アジア競技大会(2022/杭州)のTEAM JAPAN結団式を、秋篠宮皇嗣同妃両殿下ご臨席の下、行いました。式典には選手771名、監督・コーチ等366名のTEAM JAPAN総勢1,137名(9月12日時点)のうち、海外での遠征・合宿等に参加している選手らを除く約720名が出席しました。

 最初に国歌斉唱が行われた後、主催者を代表して山下泰裕JOC会長が登壇。「今大会のスローガンは『心と心が通じ合い、未来へと届く愛』です。アジア地域が団結して向上し、しっかりと手を携え、活力にあふれるというビジョンを体現しております。そして、自信に溢れ挑戦を恐れず、共に素晴らしい未来を迎えることへの期待や、共に共同体を築いていくという願いが託されております。コロナ禍の分断された世界でスポーツは人と人とをつなぎます。ぜひ競技での競い合う姿勢を通して、アジア地域の理解を深め、連帯を感じていただければと思っております。選手の方々は難しいスケジュールの中、体調管理に努め、トレーニング環境を工夫し、ここまで最善を尽くして準備してきたと思います。いよいよその成果を発揮するときが来ました。これまで支えてくださった多くの方々への感謝と、TEAM JAPANの一員としての誇りを胸に、フィールドで生き生きと輝いてほしい。そして、己を信じ、仲間を信じて、精いっぱい戦っていただきたいと切に願っております」と挨拶しました。

 続いて、TEAM JAPANの尾縣貢団長をはじめ、江村美咲旗手、遠藤雅也旗手代行ら各競技の選手団を紹介。団旗授与では、秩父宮殿下よりご下賜の団旗が山下会長より尾縣団長へ、尾縣団長より遠藤旗手代行介添えの下、江村旗手へと授与されました。

 その後、秋篠宮皇嗣殿下がおことばを述べられ、TEAM JAPANを激励されました。

第19回アジア競技大会(2022/杭州)TEAM JAPAN結団式、ならびに決意表明を実施
盛山正仁文部科学大臣(写真:フォート・キシモト)

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 来たる9月23日から第19回アジア競技大会が中華人民共和国の杭州市を中心に開催されます。本日この大会に参加される選手並びに監督やコーチ、メディカルスタッフなど、TEAM JAPANの皆様とお会いできましたことを誠に嬉しく思います。

 本大会はCOVID-19の影響により1年延期されました。そのため皆様には、アスリートとして最良の状態を維持していくため、大変なご努力をされたことと推察いたします。そのような状況を乗り越え、TEAM JAPANの一員として、この結団式に臨まれたことを心からお喜び申し上げます。

 中華人民共和国で開催されるアジア競技大会は、1990年の北京大会、2010年の広州大会に続き、今大会が3回目となります。また、前回のジャカルタ・パレンバン大会を上回る、40競技481種目が実施されると伺っております。

 皆様には、体調管理に十分留意されると共に、競技の場に臨んでは日頃の練習の成果を存分に発揮されることを期待しております。また、杭州の地において、アジア各国・地域の人々との交流を深められ、スポーツを通じての国際親善に努められることを願っております。

 終わりに、皆様のご活躍を祈念し、TEAM JAPANの結団式に寄せる言葉といたします。

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第19回アジア競技大会(2022/杭州)TEAM JAPAN結団式、ならびに決意表明を実施
呉江浩中華人民共和国駐日本国特命全権大使(上)尾縣貢団長(下)(写真:フォート・キシモト)
第19回アジア競技大会(2022/杭州)TEAM JAPAN結団式、ならびに決意表明を実施
江村美咲旗手(上)遠藤雅也旗手代行(写真:フォート・キシモト)

 次に、来賓を代表して盛山正仁文部科学大臣から祝辞が述べられ、「選手の皆様には、日頃の練習の成果を思う存分に発揮し、TEAM JAPANとしての誇りと自覚を持ってベストを尽くしていただきたいと願います。これまで、指導者や家族、仲間の支えを力にして、アスリートとして自らの限界に挑み続け、鍛錬を重ねてこられた皆様の勇姿が、多くの国民に大きな夢と感動を与えてくれることと思います。またこの機会に、競技のみならず、アジアの仲間との交流を深め、スポーツを通じた国際親善に大いに貢献されるよう期待いたします」と激励しました。
 また、呉江浩中華人民共和国駐日本国特命全権大使は「杭州アジア大会のスローガンは『心と心が通じ合い、未来へと届く愛』であります。スポーツ交流を通じまして、相互理解を増進し、心と心のふれあいを深めていくことが期待されます。杭州は古来より『上には天国あり、下には杭州あり』と言われるほど美しい町であります。皆様方にはぜひ充実した楽しいひとときを過ごしていただけたらと存じます」とTEAM JAPANへの歓迎の言葉を述べました。

 続いてTEAM JAPANから尾縣団長が代表して挨拶に立ち、選手団には競技を通してアジア各国、地域との国際交流を促進することを期待するとともに、「今回のアジア競技大会は、パリオリンピックへ向けての試金石となる大会でもあります。TEAM JAPANとして心を一つにして、全身全霊で臨んでまいります」と豊富を述べました。また、「今回TEAM JAPANでは『限界を超え、勝利の先へ』というスローガンを設定しました。これはメダル獲得数という数値目標ではなく、アスリートやチームが指導者・関係者と共に自らの限界を超え、過去最高水準を目指し、また、目先の勝利だけではなく、その先にあるスポーツを通じた社会貢献や、憧れられるアスリートを目指すことで生まれる新しい価値の創造を見据えて設定したものです。このスローガンの下、『スポーツの価値を守り、創り、伝える』というJOCのビジョンを体現いたします」と語りました。

第19回アジア競技大会(2022/杭州)TEAM JAPAN結団式、ならびに決意表明を実施
記者会見に登壇した、左から谷本歩実副団長、尾縣貢団長、水鳥寿思副団長、井上康生副団長(写真:フォート・キシモト)

 最後に、江村旗手が「1年延期となった今大会ですが、この1年間でたくさんの経験を得て、さらに強くなった自分でこの舞台に立つことが出来ました。今大会も全力で挑むことが今後の自分の成長に繋がると信じて最後まで堂々と戦いたいと思います。またJOCの選手強化スローガンで『人間力なくして競技力向上なし』と掲げられているように、競技以外の時間でも常に日本代表としての自覚を持った行動を心がけ、また日頃支えてくださる方々への感謝の気持ちを忘れずに精進して参ります」と決意表明を行い、また遠藤旗手代行が「私たち選手は、応援してくださるファンやサポーター、そして支えてくださるスタッフの皆様のおかげで、自分の目標や勝利に向かって取り組んでくることができました。そのような方々への感謝を忘れることなく、そしてTEAM JAPANとして日本を代表して杭州アジア競技大会に出場できることに誇りを持ち、競技に出場していきます」と述べました。

 結団式後には記者会見が行われ、尾縣団長と水鳥寿思副団長、谷本歩実副団長、井上康生副団長が登壇しました。

 最初に尾縣団長が「JOCとしては、このアジア競技大会を今年度の最大目標に置いております。加えて1年延期になったことより、来年のパリオリンピックに繋がる大会という意味合いは強くなっており、それぞれの競技にとって大切な競技会であると思います。先ほどの結団式で『限界を超え、勝利の先へ』というスローガンを紹介しましたが、最大限力を発揮して勝利の先にある未来を見据えていきたいという意味を込めています。そしてもちろんパリオリンピックに繋げたいと思っていますし、さらにはパリオリンピックの成功だけではなく、スポーツが社会課題の解決に貢献することを目指していきたいと思います」と述べました。
 続いて、採点系・芸術系の競技を担当する水鳥副団長が「私自身は体操競技を行っておりましたが、体操競技に留まらずトランポリンや新体操、さらには新競技であるブレイキンなど、採点系の競技に対してしっかり応援しつつ、パリオリンピックに繋げられるようなサポートをしていきたいと思います」と語りました。
 また、谷本副団長は「女子選手としての目線を大切にしていきたい」と述べた上で「選手は準備が整った状態で選手村に入ると思いますが、そこからプラスアルファ、どのようにコンディショニングを高めていくかという部分が、女子選手にとっては大きな振り幅になってくると思います。そこに対してコミュニケーションを図りつつ、サポートしていきたいです」と意気込みを語りました。

第19回アジア競技大会(2022/杭州)TEAM JAPAN結団式、ならびに決意表明を実施
決意表明を行った53名のアスリート(写真:フォート・キシモト)

 最後にパリ2024対策プロジェクトリーダーでもある井上副団長が「今大会はパリオリンピックに繋がる非常に重要な大会でもあります。パリオリンピックに向けても、ベストなパフォーマンスができるようにサポートしていきたいと思います」と述べました。
 記者会見の後には、初の試みとして決意表明が行われました。44競技から53名のアスリートが各競技の代表として登壇し、杭州アジア競技大会に向けた抱負を1人ずつ述べていきました。各競技のユニフォームに身を包んだ選手たちが、大会に向けた想いを堂々と述べる姿に、会場は大いに湧き上がりました。

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