日本オリンピック委員会(JOC)は10月10日(月・祝)、スポーツ庁、日本スポーツ振興センター、日本スポーツ協会などと共催で、令和4年度「スポーツの日」中央記念行事を開催しました。今年で11回目を数える「スポーツの日」中央記念行事は、1964年に開催された東京オリンピックを記念し、国民がスポーツに親しみ健康な心身を培うという趣旨で祝日に制定された「スポーツの日」に開催しています。
オンサイトイベントの会場となった東京都北区のハイパフォーマンスセンターには、5名のオリンピアン、パラリンピアン、アスリートによるアスリートトークショーが開催され、抽選で選ばれた25組50名がプログラムを楽しみました。
■アスリートトークショー
当日は会場と特設サイト、YouTube(スポーツ祭り2022チャンネル)からライブ配信が実施され、5名のアスリートのトークショーが行われました。
・堀島行真(スキー/フリースタイル)
北京冬季オリンピック 男子モーグル 銅メダル
・宇山賢(フェンシング)
東京オリンピック 男子エペ団体 金メダル
・松原梨恵(体操/新体操)
東京オリンピック 女子団体8位
・富田宇宙(水泳)
東京パラリンピック 400m自由形 銀メダル、100mバタフライ 銀メダル、200m個人メドレー 銅メダル
・藤田道宣(車いすフェンシング)
東京パラリンピック 男子フルーレ団体 7位
北京冬季、東京オリンピック・パラリンピックを終えての感想やメダルを獲得した心境などの質問が行われたあと、会場の参加者とライブ配信の視聴者から質問が寄せられました。まず「試合で緊張してしまうときに気持ちを落ち着かせるためにすること」という質問では、富田選手が「試合前に深呼吸をすることで神経が穏やかになって心が落ち着かせることできると思います」、宇山さんが「緊張している自分を受け入れて、面白がること」と答えました。次に、「大舞台で100%の演技ができるかどうか不安になった時、どう払拭しているか」という質問に対して堀島選手は「藤田選手は「相手も緊張しているだろうと考えて、平然を装う」松原さんは「自分で変えられないことを考えてもしょうがないと思うのでそういうことは考えずに今までやってきたから大丈夫と自信を持ってやることが一番大事かなと思います」と回答しました。
トークショーの後半では、参加者とアスリートが一緒に松原さんが考案した体操を行い、宇山さんは「僕はもう競技は引退しているので東京オリンピックが最後の試合だったのですが、あれから運動がなかなかできていなかったのでもうちょっと運動しなきゃなと思いました。毎日やらせていただきます」と述べました。
最後に、参加アスリートから参加者、ライブ配信の視聴者へメッセージが送られました。
宇山賢さん(フェンシング)
「スポーツは挑戦して頑張るのも応援するのも楽しい。また、助けてサポートするのも楽しい。いろんな楽しいワクワクが集まっているので、ぜひいろいろなスポーツ関連イベントにも注目していただけると嬉しいです」
松原梨恵さん(体操/新体操)
「スポーツは心も体も健康で楽しくなります。そして、見て楽しめるものだと思うので、ぜひ皆さんもスポーツに参加したり見ていただけたらと思います」
堀島行真選手(スキー/フリースタイル)
「スキーの選手として今生活することができていることにすごく幸せを感じています。スポーツ選手になれなくても、スポーツは好きで一生やり続けるだろうなと思いますし、選手をやめてもスポーツは楽しんでいきたいなと思っていますので、皆さんも一緒にスポーツを楽しんでいきましょう」
藤田道宣選手(車いすフェンシング)
「普段は障がい者スポーツというものに触れる機会がないと思うのですが、一緒にできる障がい者スポーツもたくさんあって、健常の人でも車椅子に乗れば一緒にできますし障がい者スポーツをやることによって、障がい者の人にとって何が大変か、どういう気持ちかということが理解しやすくなると思います。ぜひ、障がい者スポーツにも触れる機会があれば、挑戦してみてください。そして、フェンシングと同様、車いすフェンシングも頑張って参りますので、応援よろしくお願いします」
富田宇宙選手(パラ水泳)
「スポーツには四つの価値があると言われています。元気、仲間、成長、そして感動です。元気で楽しくスポーツをやって仲間と一緒に頑張って勝ったり、負けたりたくさん感動したり、周りの人を感動させたり、そして自分が成長して行く。そういったスポーツの価値というものをぜひみんなに体感してもらえればと思います」
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