東京2020大会のゴルフ女子で銀メダルを獲得した稲見萌寧選手が7日、記者会見に出席し、メダル獲得の心境や喜びを語りました。
■「憧れのプロゴルファーの方たちから祝福をいただけたのは本当に嬉しい」
――はじめに、メダルを獲得した感想をお願いします。
このたび初出場で、夢の舞台のオリンピックに立たせていただいて、そこで銀メダルをとらせていただき本当にすごく光栄ですし、めちゃくちゃ嬉しいと思っています。
――メダルを獲得した実感は湧いていますでしょうか? また、周りからの反応があれば教えてください。
今、自分での実感はあまりないんですけど、周りの方々から祝福のメッセージをたくさんいただいたので、少しずつ実感が出てきたかなと思います。
――特に印象に残っているメッセージなどあれば教えてください。
たくさんの方が色々な方法でメッセージをくれたりしましたので、一番というのは選べないですけど、やっぱり今回のオリンピック関係のお仕事などで宮里藍さんらが取材もされていて、上田桃子さんもうそうですし、たくさんの私の憧れのプロゴルファーの方たちから祝福をいただけたのは本当に嬉しいなと思います。
――お父さんとは何かお話はしましたか?
まだ1回も会えていないんですけど、LINEとかでもやり取りはしていなくて、まだですね(笑)
――それではお父さんにどんな言葉を伝えようと思っていますか?
たぶん、何事もなかったかのような生活になると思います(笑)
■「子供からお年寄りまで全ての方ができる競技。そこが一番の魅力」
――改めて、稲見選手から見たゴルフの魅力、また、稲見選手にとってゴルフとはどういったものでしょうか?
私の中で伝えられることでゴルフの何が一番いいかと言いますと、たくさんの色々な方々とお会いできるということもそうですし、子供からお年寄りまで全ての方ができる競技だと思っています。やっぱり子供がおじいちゃんと一緒にラウンドしたりとか、なかなかそういうことができるスポーツってないと思うんですが、そこが本当に一番のゴルフの魅力だなと思います。
――今大会、女子のトップ選手が集まった中で2番になれた意味をどう捉えていますか?
私自身、世界で戦った経験が少ないので、実際に自分がどの立ち位置とか、どういう状況にいるのかというのはまだちょっと分かっていないんですけど、でも最後にプレーオフをさせていただいたリディア・コ選手も、金メダルを獲得されたネリー・コルダ選手もみんなすごい選手たちというのは分かっているので、その間に挟まれて私が立っているということは本当にすごく光栄なことだなというのは今少しずつ実感してきました。
――自分のゴルフが世界に通用するということが今回証明されたと思いますが、今後の自信などにつながっていきますでしょうか?
今週で一番感じたことは通用するというよりも、やっぱりドライバーの飛距離をもっと上げないといけないなという課題を見つけられたことですね。
――課題も踏まえて今後の目標、また、今回のオリンピックを経験したことで何を生かして、どのようにしていきたいというものがありましたら教えてください。
これからの課題は飛距離アップというのが一番で、身近な目標はやっぱりメジャー優勝を達成したことがないのでそこを達成したいというのが今の一番の目標です。総合的な目標、大きな目標は永久シードをとりたいです。
■「あしたからきっちり練習します(笑)」
――最終ホールのセカンドショットで何か心境の変化はあったのでしょうか?
順位とかメダルでの心の変化はなかったのですが、前日の最終ホールのセカンドで、番手は違うんですけどユーティリティでオーバーしてしまったのがちょっと頭によぎってしまい、そこで少し思い切り振れなくてミスショットになってしまって、結果バンカーに入ってしまいました。ですので、金メダルがかかっているとか心境での心の変化はあまりなかったと思います。
――飛距離の話が出ましたが、きょうも40~50ヤード置いていかれる場面もあったと思います。その中でどのように自分のペースを保っていたのでしょうか?
今日は私自身もティーショットでナイスショットした回数が少なくて、その分、飛距離でも余計に差が開いたりもしてしまったのですが、でも、飛距離が全てではないですし、私が得意なのは次からのセカンドショットとかですので、自分のゴルフをすることを心がけて1日プレーしていました。
――普段のツアーやトーナメントで戦っている大会とオリンピックの違い、また特別感などがありましたら教えてください。
プレーしているときは変わらないんですけど、やっぱり何が一番違うかと言いますと、最後に私がメダルをとれたというところでもあるんですけど、優勝、準優勝、3位というのはゴルフではないので、そこのメダルでの順位であったりとか、あとは周りの方々の期待や国を代表している責任というのが全然違うなという感覚がありました。
――プレーオフ18番の2打目で、5番か6番のアイアンで悩まれていたようですが、最終的に6番に決めた理由を教えてください。また、どのような思いで打ったのでしょうか?
前日の最終ホールであり、正規の18番もそうなんですけど、ちょうどいいかなと思った番手で構えたときに少し大きいかもしれないという悩みが生じてミスショットをしていたので、ギリギリのクラブを持ってしっかり振り切る方を選択しました。
――来週から国内ツアーに復帰されますが、あすから練習を再開されるのでしょうか?
あしたからきっちり練習します(笑)
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