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2021.08.04 オリンピック

日本代表選手団が中間記者会見を実施 福井団長「良いスタートダッシュが切れた」

日本代表選手団が中間記者会見を実施 福井団長「良いスタートダッシュが切れた」
日本代表選手団本部が中間記者会見(写真提供・共同通信社)
日本代表選手団が中間記者会見を実施 福井団長「良いスタートダッシュが切れた」
福井烈団長(写真提供・共同通信社)

 東京2020大会日本代表選手団本部は大会10日目を迎えた8月1日、中間記者会見を行い、福井烈団長と尾縣貢総監督がこれまでの日本代表選手団の戦いを振り返りました。

■福井団長「チームジャパンとしての一体感がメダル獲得の要因に」

 福井団長はまず、「多くの制約がある状況下において、さまざまな立場で大会を支えていただいているすべての関係者の皆様、そして日本代表選手団を応援してくださる国民の皆さまに心より感謝申し上げたいと思います」と感謝の意を述べました。

 前半戦の戦いについては、「それぞれが今持てるパフォーマンスを最大限に発揮したことが、結果として多くのメダル獲得につながっている」と評価。なかでも良いスタートダッシュを切ることができた要因として、開会式前の時間を利用して実施したオンラインでのチームビルディングを挙げました。具体的には、「過去大会を経験している上野由岐子選手(ソフトボール)や入江陵介選手(水泳・競泳)、吉田麻也選手(サッカー)や内村航平選手(体操・体操競技)などのオリンピアンから励ましのコメントや自分の思いを伝えてもらい、チームジャパンとしての一体感が生まれたことが大きい」と語りました。

 選手村での様子については、「7月31日夜時点の選手村滞在人数は503名の見込み。原則競技終了後48時間以内に離村するルールに従って、大会前半に競技があった選手・関係者は離村が始まっています。食堂などの混み具合に大きな変化はない。さまざまな制約があるが、選手たちは海外の選手と競い合える喜び、選手団の他競技の選手と過ごす生活等でオリンピックに参加する喜びをかみしめていると、強く感じています」と述べました。

 一方、福井団長はSNSでの選手への誹謗中傷の投稿が見られることについても触れ、許されない行為として、「JOCとしてモニタリングを実施して、投稿は記録している。状況によっては関係機関との連携をする」と述べました。福井団長は、「勝敗にかかわらず、選手たちが持つ相手へのリスペクト、尊敬を踏みにじる行為は慎んでいただき、選手たちが自分たちのパフォーマンスで社会にポジティブな力を伝えたいという思いを尊重していただきたい」と理解を求めました。

 最後に「ほとんどの競技が無観客で、厳しい行動制限で隔離生活となっているが、日本中の皆さんの応援は日本選手団に確実に届いており、極限の勝負に挑む選手の背中を最後にひと押しする大きな力になっています。引き続き熱い応援をお願いしたいです」と締めました。

日本代表選手団が中間記者会見を実施 福井団長「良いスタートダッシュが切れた」
尾縣貢総監督(写真提供・共同通信社)

■尾縣総監督「柔道の活躍が日本代表選手団に勢いをつけた」

 続いて、尾縣総監督がこの日までに選手団が獲得した計30個(金17個、銀5個、銅8個)のメダルについて、「柔道の活躍が日本代表選手団に勢いをつけた」とコメント。過去最多の金9個、計12個のメダル獲得については、「代表チームとしての強化がしっかりと行われており、日本柔道としての強さを感じた」と評価しました。

 また、日本女子の選手として初の夏季大会2冠に輝いた大橋悠依選手の活躍に加え、水谷隼選手、伊藤美誠選手(混合ダブルス)の日本卓球界初となる金メダルの快挙、フェンシング男子エペ団体の金メダル獲得など、ジュニア年代の継続的な強化の成果が出ていると説明しました。

 さらに、「新競技の活躍」という観点から、「堀米雄斗選手、西矢椛選手(スケートボード)や、五十嵐カノア選手(サーフィン)などの活躍は、オリンピック、日本のスポーツ界に新たな風を吹き込んでくれた」と評価。「海外を拠点とする選手の活躍が増えており、そういった選手のサポートをするためにオンラインを活用した強化施策でより一層の充実を検討したい」と述べました。

 そして尾縣総監督は、ここまで好成績を挙げた競技について、より具体的に前半戦の戦いを総括。金メダル30個と掲げている目標については「開幕前会見でもお伝えした通り、金メダル30個は最終目標ではなく、むしろ、さまざまな制約の中、その目標の達成に向けてひたむきに努力をしてきたことそのものが評価をされるべきであると考えている」と述べ、「後半戦については、全ての選手がベストのパフォーマンスを発揮してくれることを期待」し、その中でも期待する競技として新競技のスポーツクライミングや空手を挙げました。

 最後に、選手にむけては「努力の成果を発揮する機会を与えられたことへの感謝を胸に、自分の力を出し切って最高のパフォーマンスにしてほしい。そして、こうした状況下においても一人ひとりが自覚を持ち、責任がある行動をとることで、スポーツが継続可能であることを見せてほしい」と期待を述べました。

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