日本オリンピック委員会(JOC)は3月4日、東京都新宿区のJapan Sport Olympic Squareにおいて富士吉田市(山梨県)と「JOCパートナー都市協定」締結調印式を行いました。
「JOCパートナー都市協定」は、2001年5月にJOCが策定した国際競技力向上戦略(JOC GOLD PLAN)の「強化拠点ネットワーク構想」の一環として、各都市(原則として都道府県もしくは市)と連携し、自治体が所有するスポーツ施設をトップアスリートの選手強化に活用し、競技力向上を図ることを目的にスタートしました。
2018年度に、締結都市からのサポートにより所期の目標は概ね達成されたことから、パートナー都市の位置づけの見直しを行い、今後はJOCと連携したオリンピック・ムーブメント推進事業を、継続的かつ長期的に実施していただける都市と締結することとしました。
富士吉田市は、JOCパートナー都市としては30番目、山梨県では初めて協定を締結する都市となります。
はじめに籾井圭子JOC常務理事から「JOCパートナー都市協定」の概要を説明した後、調印式を実施。挨拶に立った山下泰裕JOC会長はまず、スピードスケートの橋本聖子東京オリンピック・東京パラリンピック競技大会担当大臣、岡崎朋美さんをはじめ、多くのアスリートが富士吉田市を拠点としてオリンピックを目指してきたことを紹介し、「今後、スポーツやオリンピック・ムーブメントの活動を通して、お互いに理解を深め合いながら、尊重し、協力し合いながら活動を進めていければと思います。そして、今回のパートナー都市協定の締結によるスポーツでの交流、オリンピック・ムーブメント推進事業のさらなる活動が、富士吉田市の魅力的な街づくり、市の活性化につながることに期待しています」と述べました。
続いて富士吉田市の堀内茂市長は、当地の過ごしやすい夏の気候に触れて、フランスのラグビー代表が2019年に開催されたワールドカップに続き、東京2020大会の7人制ラグビーにおいても男女代表が事前合宿地とする予定であることを報告。また、アメリカのオリンピックシティーと称されているコロラド・スプリングス市と58年に渡り姉妹都市を締結していること、さらにスポーツ振興事業の一環としてJOCオリンピック教室や、オリンピアンによるスポーツ教室を積極的に開催するなど、スポーツにゆかりが深い街であることを紹介しました。さらに、JOCパートナー都市協定を締結したことを受けて「今後ともオリンピック・ムーブメント推進事業に多く方の参画を促し、また、レガシー創出につながるよう、これまで以上に努めていく所存でございます」と、スポーツを通した富士吉田市のさらなる発展への決意を述べました。
<パートナー都市一覧>
1. 大阪市(平成14年7月30日)
2. 長野市(平成15年8月28日)
3. 福岡県(平成16年11月26日)
4. 福岡市(平成17年4月15日)
5. 広島市(平成17年9月14日)
6. 熊本県(平成18年5月11日)
7. 熊本市(平成18年5月11日)
8. 東京都(平成19年3月5日)
9. 北海道(平成19年12月18日)
10.札幌市(平成19年12月18日)
11.横浜市(平成20年3月28日)
12.広島県(平成20年4月14日)
13.兵庫県(平成20年12月1日)
14.神戸市(平成20年12月1日)
15.帯広市(平成24年3月3日)
16.秋田県(平成24年5月15日)
17.秋田市(平成24年5月15日)
18.川崎市(平成27年3月30日)
19.高崎市(平成27年4月3日)
20.千葉県(平成28年2月5日)
21.太田市(平成28年5月23日)
22.福山市(平成28年7月16日)
23.北九州市(平成28年12月16日)
24.加賀市(平成29年4月18日)
25.神奈川県(平成29年4月21日)
26.埼玉県(平成29年6月16日)
27.士別市(令和元年6月11日)
28.東京都板橋区(令和元年8月30日)
29.東京都北区(令和元年8月30日)
30.富士吉田市(令和2年3月4日)
※日付は締結日
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