日本オリンピック委員会(JOC)は11月26日、東京都新宿区のJapan Sport Olympic Squareにて、第32回オリンピック競技大会(2020/東京)日本代表選手団 団長・総監督の発表記者会見を行い、選手団長の福井烈JOC専務理事、総監督の尾縣貢JOC常務理事兼選手強化本部長が所信表明を行いました。
2人はそれぞれ11月20日に開催された令和元年度第7回理事会において選任。福井団長はオリンピックではロンドン2012大会、リオデジャネイロ2016大会に本部役員として参加し、2018年にはジャカルタ・パレンバンアジア大会で総監督を務めて75個の金メダル獲得に貢献しました。また、尾縣総監督はリオデジャネイロ2016大会と2018年ジャカルタ・パレンバンアジア大会にて本部役員を務めています。
最初に福井団長が登壇し、「自国開催のオリンピックは50年、100年に一度のオリンピックです。全身全霊で取り組んでまいります」と力強く述べました。今大会では「和の心」を持つこと、また「人間力」や「日本力」を発揮して選手団が心を一つに取り組むことが大切だと位置付けた福井団長。今秋にラグビーや野球の国際大会などで日本選手が活躍し、日本に大きな感動と活力をもたらしたことを引き合いに出すと、「国民の皆さん、多くの若い世代の方々にもスポーツの持つ力、素晴らしさをオリンピックからも発信していきたいと思います」と話しました。そして、選手や指導者、関係者が“チームジャパン”として大会に臨むために最高の準備ができるよう尽力する決意を述べると、「選手の活躍、選手団の行動・言動で多くの方々に応援していただけるような選手団にしていきたい」と抱負を語りました。
続いて、尾縣総監督が所信表明を行い、「今、アスリートたちは出場権を得るために、そして出場権を得た選手は本番に向けて強い覚悟を持って臨んでおります。私もアスリートたちに負けない強い覚悟を持って臨みたいと思っております」と心境を述べました。また、JOC選手強化本部のスローガンである『人間力なくして競技力向上なし』に触れ、「メダルの数はもちろんのことですが、日本国民が心から応援したくなるようなチームづくり、そして子供たちが思わず背中を追いたくなるような活躍をしてくれること」を自身の目標として掲げました。そして今後、国内競技連盟と個別のミーティングを持って根拠ある目標の設定とそのための課題解決の方策を共に探る方針であることを明かすと、「皆様には選手たちの背中を押す、そしてオリンピックを盛り上げていただくことを心からお願いしております。どうかよろしくお願いいたします」と呼びかけました。
東京2020大会は2020年7月24日〜8月9日の17日間にかけて開催され、33競技339種目が行われます。
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